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STORY 【導入半年でクリニック売上400%増加】ヘルスケアのインフラへ。march(マーチ)開発秘話

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【導入半年でクリニック売上400%増加】ヘルスケアのインフラへ。march(マーチ)開発秘話

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株式会社Wrusty(ラスティ)は、2017年に設立されたITスタートアップです。シリコンバレーで経験を積んだAIエンジニアとデザイナーが共同創業し、2024年1月にオンライン診療システム「march」(マーチ)をリリースしました。


今回は、オンライン診療システムのインフラを目指す「march」の開発秘話をご紹介します。

march開発の原点

医療現場はIT化が進んでいないと言われていますが、日本のクリニックではオンライン予約すらままならない状態のところが多くあります。

Wrustyでは、当初CEO上田のAIのキャリアを活かし、受付で顔認証をするなど革新的なDXを検討していましたが、実態はまだその前の段階でIT化が止まっている状態です。


オンライン診療システム「march」の開発のきっかけとなったのは、エニークリニックの尾崎医師との出会いでした。

LINEなどのチャットで気軽に予約できるシステムのアイデアをお伝えすると、ちょうど尾崎医師も同様の取り組みやアイデアをお持ちで、とても価値があると現場のお声をいただきました。

まず最初は地に足のついた、オンライン診療システムのインフラを作ろうと考えました。


予約から決済までをつなぐシームレスなシステムの構築

marchの特徴である、「予約・問診・オンライン診療・配送・決済」機能を最初から最後までシームレスに使える、かつ自由にカスタムできるシステムを開発することは大変困難でした。

エンジニアが医療従事者ではないため、すべてのフローを整理して、それを設計しシステム化することも、1つの機能の仕様変更が他の機能にどう影響を与えるのか把握することもとても大変です。


例えば内科と皮膚科ではシステムの使われ方は異なりますし、医師数や科目数によっても異なります。

また、クリニックによりオペレーションも大きく変わるため、すべての医療従事者の方がストレスなく使っていただけるようなシステムでなければいけません。


エンジニアやデザイナーなど、開発に携わるすべての人間が、医療現場の多様性を理解して開発を進めていかなければなりません。

marchがクリニックと患者様を結ぶ役割を

「顧客に愛されるサービスを作りたい」というのがWrustyが一番大事にしている信念です。

そのためには、開発者自らが実際にクリニックの現場に入ることが大事だと考えています。

そして、クリニックの中の人の気持ちになり、自分がクリニックを運営していたらどのようなペインがあるか、そしてそれをどう取り除けるか…という発想からmarchを開発し続けています。

徹底的な現場主義の考えのもと、クリニックの売上を自社の売上だと考え、医師と一緒に素晴らしいシステムを作ろう!というコミュニケーションをします。


スタートアップのSaaSでは、「こういった機能を作ればユーザーが増えて売上が上がって…」という計算をしがちですが、Wrustyではそういったやり方をしていません。


成長、市場拡大よりは顧客から愛されることの方が大切だと考えています。

顧客が愛してくださればサービスを継続していただけますし、新規顧客獲得にかかるコストも下がります。クリニックとWrustyの双方にメリットがあります。


現在はドクターと密に連携して開発を行っていますが、今後は弊社にも看護師の方、医療事務の方など医療従事者を増やしていき、現場理解をより深めていきたいと考えています。


また、marchではクリニックと患者様を適切に繋ぐ役目も果たしたいと考えています。

現在、SNSや動画サイト等で誤解を招くような広告があり、それが患者様にとって本当に良い結果になるかわからない場面があり、結果的に医療に対する不信感を募らせる結果となることがあります。


marchで効率的なクリニック運営をしていただき、業務の効率化・自動化により患者様と向き合う時間を作っていただき、一貫したソフトウェアでシームレスな診察体験をご提供することにより、患者様が安心してクリニックをご利用いただけるお手伝いをしたいと考えています。

ヘルスケアサービスのインフラへ

2023年はmarchに必要な機能を搭載していく年になりましたが、今年はAIを活用した挑戦的な機能の追加や、Apple Watch等のヘルスケアデバイスとの連携もしていきたいと考えています。


marchは、ヘルスケアサービスのインフラのポジションを目指しています。

現在は保険診療・自由診療のどちらにも対応していますが、将来的にはウィメンズヘルスケア、メンタルヘルスケア、ダイエットや栄養管理などのヘルスケアサービスにも幅広く対応していく予定です。


コロナ禍を経てオンライン診療は定着しましたが、これからの変革期にこそイノベーションは生まれると考えています。

ChatGPTやAIなどが生まれたものの、医療ITのDXが根本的には行われていない中で、新しい医療や新しい患者体験が生まれるのではと感じています。

そこに未来の医療の萌芽があると考えています。

会社情報・サービス情報

株式会社Wrusty

公式サイト:https://wrusty.co/

X:https://twitter.com/wrusty_official

facebook:https://www.facebook.com/wrustyinc/


march

公式サイト:https://march-cos.com/

X:https://twitter.com/march_wrusty

facebook:https://www.facebook.com/march.wrusty/




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