iPhoneの3Dタッチ機能とカメラを活用していて、指先をスクリーンにあてるだけという、専用機器を必要としない画期的な手法だ。
2019年の早い段階でのリリースを目指している。
・指の押す力を感知
この研究チームは、スマホと専用の小型デバイスを組み合わせて血圧を測定する手法を開発していたが、今回使うのはスマホだけだ。3Dタッチ機能はAppleがiPhone 6sと6s Plusで導入し、ディスプレイを押す圧力をセンサーが感知し、その圧力によってさまざまな操作ができるというもの。
開発チームは新アプリでこの3Dタッチ機能をフル活用している。指先の横動脈の脈で生じる圧をセンサーでとらえ、と同時にカメラで血液量の振動をとらえる。この両方のデータをアルゴリズで分析して血圧を算出する。
・従来手法と同じ精度
実際に使うには、まずスクリーン上での案内に従って測定に使う人差し指のターゲットエリアを決める。そして、スクリーンの隅に現れる四角とレンズを指で覆うようにし、その状態でiPhoneを持って心臓の位置まであげる。これで測定できる。実験では、このアプリを使った測定の精度は従来の腕に巻いて測定する手法と同じレベルであることが確認された。
アプリについて、開発チームはさらに改良する必要性があるとしながらも、2019年には一般向けに公開したい意向だ。
Michigan State University