11月22日、株式会社KaKa Creationは、「AIの力で、創造する人に力を。もっと、世界をつなぐクリエイションを。」というミッションの元、約1.6億円の資金調達を完了し、様々なAI を駆使したアニメ制作・アニメ制作プロデュース事業を本格始動したことを発表しました。
このストーリーではKaKa Creationの代表・竹原康友が創業の想いとAIに対しての考え方を解説しながら、わたしたちがクリエイターの皆様と実現したい世界について語ります。
人間の創る「感動」を大切にしたい。クリエイターをAIでサポートする「サポーティブAI」の概念と、創業に対する強い想い
AIを中心に様々なテクノロジーが著しいスピードで発展してきている現在、そのクオリティの進化とスピードは目を見張るばかりです。
私自身15年ほどコンテンツ事業に関わってきた身として、その進化に驚かされつつも、「AIはこのまま人間のクリエイションを奪ってしまうのか。」というテーマにおいて、様々な思いが錯綜している時期を過ごしてまいりました。
私自身クリエイターではないのですが、コンテンツビジネスを通して様々なクリエイターの皆様の思いに触れた経験を通して、AIがクリエイターの皆様の思いをそぐことになる未来は耐えがたく、絶対に何とかしたいという思いを強く持っておりました。
そのような中で、SNSに上がってくるAIがつくる様々なコンテンツに触れながら一つ体感的に気づいたことがあります。
それは、AIで創るコンテンツには「驚き」はたくさんあるものの「感動」はない。ということでした。
現段階のコンテンツ業界における、AIにできることはあくまでも「作業工程の効率化」であり、人を感動させることができるのは、今までも、そしてこれからも「人間の創造力」であり「人間の意志」であると考えています。
そこで当社は、あくまでも作業工程の効率化、そしてクリエイターの皆様が創った創作物を、よりよく見せるためのサポートをするためのAI活用、「サポーティブAI」という概念を確立しました。
この「サポーティブAI」の概念のもと、人間が創造したクリエイションをベースにサポートとしてのAI技術に向き合い、長年アニメ業界が抱えている課題(後述)を解決していきたいと考えております。
そして、クリエイターファーストでクリエイターの皆様がより「創造」の部分に大切な時間を使い、次々に世の中に新しい感動を創り出せるように徹底的にサポートして参ります。
「AIの力で、創造する人に力を」
力と力で、新しいクリエイションを創る。これが株式会社KaKa Creationの強い思いです。
日本のアニメは、失われゆく伝統工芸品と同じ局面に突入。AIがもつ課題解決の可能性
現在の制作フローは、半世紀前、手塚治虫先生が「虫プロ」の時代に確立した制作フローから根本的に変わっていません。
1話あたり2,000枚~15,000枚程度の絵が必要とされる大量の手作業とそれに伴う厳しい労働環境、「紙」を基本としたコミュニケーション、1980年代・90年代の素晴らしいアニメーションを制作してきたスタッフたちの技術の属人化、引退による技術の喪失、それらを継承する人材・後継者不足・・・。
また、それらを短期的に解消するため、東アジアのスタジオに発注を分散させていった結果、クオリティ面ではいわゆる”作画崩壊”の問題を招いたり、一方で若手の経験の機会の場が海外に移動してしまったことによる海外への技術流出など、日本アニメの未来が先細りしていくようなルーティンが常態化してしまっています。
これらの諸問題を抜本的に解決する可能性が、AIには備わっていると考えています。
たとえば3DCGの分野では確立されている「ライブラリー」という発想。あるカットで作成したアニメーションデータを、他カットでも流用するという技術ですが、従来の手描きアニメではそれが難しいです。
しかし、AIによる学習を生かせば、ある程度類型化された表現であれば、瞬時にカットの線画素材を作成することが可能になると見込まれています。
同様の手法で、キャラクター以外の背景やエフェクトといった主要な要素も、クオリティを担保しつつ工数の短縮化に成功するポテンシャルを秘めています。
もちろん現時点でのAIの技術では、上記の問題解決の方法として議論の俎上に載せられるレベルには達していないですが、将来的には先に挙げたような課題をAIが解決する世界が訪れると確信しています。
AIアニメ制作事業の第一弾プロジェクト アニメTikToker「ひなひま」が始動
当社は様々なAI を駆使したアニメ制作・アニメ制作プロデュース事業を本格始動しました。
アニメコンテンツに関する各工程に対して、様々なAI ツールを駆使し、主にTikTokやYouTube Shortsなどのプラットフォームを中心に縦型ショートアニメの制作を行っていきます。
プロジェクト第一弾として、アニメTikToker「ひなひま」をリリース。
キャラクターデザインは「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」などのキャラクターデザインを担当した横田拓己氏に担当していただきました。
Netflix作品やテレビアニメシリーズに携わるプロデューサーやCGアニメーターなどで構成されたプロフェッショナルなチーム体制で、キャラクター開発から機械学習モデル開発まで当社独自で行い、高いクオリティのアニメを作ることを目指し、人的制作とAI機能活用の新しいワークフローの確立を行いながら、権利的にもクリーンな体制で高品質なアニメーション制作を実現しました。
当社独自のワークフローを構築し、まだ微調整は必要ですがAIアニメであることを意識せずに見れるクオリティになっているかと思います。
【アニメTikToker「ひなひま」】
TikTok:https://www.tiktok.com/@hinahimaa
YouTube:https://www.youtube.com/@hinahima
X:https://twitter.com/hinahimaa
今後ますます比較的短時間でショートアニメが作れるようになるため、例えば、毎日更新される縦型のアニメを作っていきながらIPを作り上げていくことにも挑戦したいと考えています。
また、原作を持つ企業様とも協業を積極的にしたいと思っています。例えば、漫画や小説を持っていて横型アニメにはならないけど縦型ショートアニメとして試してみたいとか、原作PRに使ってみたいなどのケースを想定しています。
AIを活用しながら、自主制作や海外流通のDX化などに挑戦。よりよいものを世界に広めていくためのプロジェクトが進行
現在、その他にも多数のプロジェクトが進行しており、AIを駆使しながらグローバルマーケットに対して高品質なアニメーションを持続可能性をもって供給して参ります。
そしてクリエイター様とAIの技術革新の新しい形をベースに、新しいアニメマーケットの創造にもチャレンジをしていきたく自主制作アニメにチャレンジしたいアニメーター・少数精鋭チームを対象として、出資や技術サポート支援を積極的に行っていきたいと考えています。是非お気軽にご連絡ください。
また、子会社として株式会社KaKa Merchを設立し、IP化したアニメの収益柱であるMDの海外販売事業を展開中です。MDの海外販売における事業は現在においても属人的なところが多く、日本で創られた良いものがより世界に伝わるように、親会社で培ったAIの技術を活用しながら海外でのMD販売のDXを目指しております。
良いものがもっと世界に広がるようなお手伝いを通して、日本の強みを更に押し上げることができればと考えていますので、こちらも是非ご期待頂ければと思います。
株式会社KaKa Creationについて
KaKa Creationは「AIの力で、創造する人に力を。もっと、世界をつなぐクリエイションを。」というミッションの元、AIを活用したアニメ制作事業 / コンテンツサービス開発事業を展開しています。また、子会社である株式会社KaKa Merchでは、AIを活用した海外流通支援事業 / MD関連事業を展開しています。最新のAI 技術と独自のフローをベースにしながら、世界を見据えた最高のコンテンツをつくれる体制で、クリエイターの皆様と一緒に様々な感動を創り出してまいります。
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ