ジャパンコンピューターサービス(JCS)は1981年に創業しました。インターネットが世の中に広がる前より、ITサービスの提供を始めています。
JCSは、時代の流れと共に技術を磨きながらビジネスを拡大してきました。
システムの運用業務から始まった事業は、データエントリーやシステム開発業務へと拡大。現在では、ITインフラの構築からPC・モバイル端末のセットアップまで、幅広いITサービスを提供しています。
今の時代、よく耳にするIT用語は「DX(デジタルトランスフォーメーション)」ではないでしょうか。
JCSが2022年より展開するDX推進サービス「キントレ」は、私たちがこれまでに経験した多くの成功や失敗をふまえ、今の日本社会に必要な変化をもたらすためのサービスです。
このストーリーでは、私たちがなぜ「キントレ」を提供し、どういった理想を描いているのかをお届けします。
キントレとは?~組織の一員としてDXや内製化をサポート~
「キントレ」は、「キントーンレンタル内製チーム」の略です。サイボウズ株式会社のkintone(キントーン)を活用したシステム開発やサポートを通して、業務改善・DXを進めるサービスです。
「レンタル内製チーム」とは、JCSが提供する新しい形のシステム開発サービス。お客様企業にJCSの開発チームをレンタルし、DXと内製化を進めるというコンセプトです。
私たちは、DXや内製化を進めるには、組織の外からサポートするだけでは足りないと考えています。ITスキルを持った私たちが組織の中に入って手を動かし、汗を流すことで、システム開発や人材育成を進めます。
そういった中で、最終的にお客様企業が独り立ちすることを目指しています。
このようなコンセプトのサービスが生まれるには、私たちとお客様が抱える、いくつかの課題がヒントとなりました。
きっかけは直面したシステム開発における課題だった
システム開発は、請負契約を交わして進めることが一般的です。しかし、多くのシステム開発に携わっていく中で、請負契約では上手くいかない場面に多く直面しました。
請負契約では、最初に作るものと金額を決めた上で開発を進めます。しかし、プロジェクトが進む中で、作るものや金額が変化することは珍しいことではありません。
ましてや、ビジネスは常に変化をするものです。そのような中で、数年先まで通用するシステムを最初に描き、作りきることは、非常に困難です。
請負契約では、開発しているシステムが「現場が本当に欲しいものではない」とわかったとしても、あらかじめ決めた内容や金額を変えることが難しいケースが少なくありません。
そのような状態で本当に価値のあるシステムを提供することは難しく、お客様も、開発する私たちも幸せにはなりません。
私たちは、お客様はもちろん、従業員や関わる全ての皆様に幸せになってもらうサービスを模索していました。
必然的に社会的な課題であるDXと内製化にも目を向けた
システム開発に課題がある一方で、DXという新たな課題も日本社会に突き付けられました。
DXを進めるには、それぞれの企業がITを自在に活用できなければなりません。
しかし、これまでシステム開発を外注したり後回しにしていた企業が、IT人材を確保し、組織を整えてIT活用や内製開発を進めるということは簡単なことではありません。
こういった社会的な課題の解決方法も、私たちは模索しました。
2つの課題を解決するためのレンタル内製チーム。必要なのは技術力だけではない。
「現場が本当に欲しいものを作り」「DXを進める」には、現場側とシステム開発側が信頼関係を築き、一緒にシステムを作り上げていく必要があります。
そのためには、システムの内製化が進み、自社内に開発チームがあることが理想です。しかし、内製化の壁は高く、そこまでできている企業は少ないのが現状です。
そこで私たちは、JCSの開発チームをレンタルし、お客様を含めたチームを結成してシステム開発や業務改善を進めるというコンセプトを考えました。
私たちの強みは、技術力だけではなくコミュニケーション力。お客様ときちんと話をして、最適なITサービスを提供してきました。その力が、お客様を含めた内製チーム作りに発揮されるという思いもありました。
そして、月額レンタルという形により、請負型の「最初に作るものと金額を決める」という十字架を下ろしました。途中で作るものが変わったとしても、期間や内容を変えやすいようにしています。
キントーンを使うことで、内製化のハードルを下げ、さらに推進。
キントレは、開発の難易度が低い「kintone(キントーン)」を用いたレンタル内製チームサービスです。
プログラムコードを書く必要のない、ノーコードツールのキントーンを使うことで、学習コストやハードルが下がります。そして、レンタル終了後の完全内製化に早く繋げることができます。
私たちとお客様が抱える悩みを解決し、日本社会のDXを進めていくためにキントレは生まれました。
「キントレ」は今後もお客様の悩みに寄り添い・歩んでいく。
2023年12月現在、kintoneは3万社以上の企業に導入されています。その流れと共に、「キントレ」の需要も拡大しています。
kintoneはノーコードでシステムが作れるから簡単、というイメージもありますが、システムの導入と浸透は一筋縄でいくものではありません。
- うまく開発ができない
- 相談相手が欲しい
- 作ったものがなかなか使ってもらえない
- 時間が足りなくて進まない
- 人材育成を進めたい
キントレはこのような悩みの全てに対応し、お客様と歩みを進めています。
そしてこれらは、私たちとお客様が少しずつ変化を進めているからこそ出てくる悩みだとも感じています。
「外注してもいいものが出来上がらない」「DXや内製化をどう進めていいかわからない」という状態から抜け出し、日本社会が新しい道を進んでいくため、JCSはこれからもたくさんのお客様にキントレを提供していきます。
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