複数の地点を結んで話し合える電話会議は、ビジネスでは非常に便利だ。だが、それも過去のものとなるかもしれない。書類やボイスノートを共有できるビジネス専用ソーシャルネットワーキングを今年立ち上げたばかりの「Unison」は、新たに従業員同士がいつでもチャットでコンタクトがとれる機能を加えた。チームのメンバーが異なる場所で働いていても同じオフィスにいるのと変わらない、いわばバーチャルオフィスを提供してくれる。

使い方は簡単で、従業員全員、あるいはプロジェクトのチームごとに「Room」を形成し、メンバーを登録する。「Room」を見るとメンバーの誰がオンラインか、誰と誰がミーティングをしているかなどが一目瞭然だ。コミュニケーションをとるのに便利なのが音声チャットだろう。電話会議を開くとなると、日時設定やダイヤルインコードの準備と何かと手続きが煩雑だ。それに比べ、音声チャットの操作はシンプルで、スクリーン上部にあるmicロゴをクリックするだけで「Room」内のメンバーと会話ができる。

この分野は競争が激しく、Microsoftが6月にYammerを統合するなど動きが活発だ。ただ、UnisonのCEOは「我々の最終目的は電話会議の改良ではない。電子メールすらも減らすような新しい働き方を提案する」と、他社と一線を画す姿勢をみせている。

このソーシャルネットワークを構築するのには5分もかからず、Mac、Windows、iOS搭載のデバイスを使って無料で利用できる。より特化したサービスは有料で提供している。

Unison