リキッドメタルは、ガリウムやインジウムなどの金属を混合させた“合金”で、ガラスに似た原子構造を有する、原子が不規則に配列されたアモルファス(非晶質)。室温では“液体の形状”をとり、空気に触れると薄い膜が作られることで、“液体の形状”を保つことができるという。リキッドメタルの特徴として、加工がしやすく、複雑な形状にも成型可能な上、強度を保つことができること、衝撃に強いということがある。
これまでにも、SIM(携帯電話の使用者同定用)カードイジェクターのように比較的薄い形状物の作成に、3Dプリンタが用いられるようになっているが、リキッドメタルという材質を導入することによって、より複雑、かつ大きな物に成型することが可能になりそうだ。
将来的には、新機種のiPhone、iPad、iWatchなどで、“リキッドメタルの3Dプリント”技術に、お目にかかれる日が来るかもしれない。
Liquidmetal Technologies