そんななか、医療系クラウドファンディングサイト「MedStartr」に登場したのが、記憶障害と闘う脳腫瘍患者と医療従事者を繋ぐコミュニケーションアプリ「MindApp」だ。
・誕生のきっかけは、開発者自身が経験した闘病生活
注目のアプリは、数年前脳腫瘍と診断されたオランダのスタートアップInto the Clear代表兼デザイナーFrederik van den Broek氏により発案。
同氏の腫瘍は大事に至らず回復したものの、完治せず、脳容量は減少する一方。診察や服薬などの記憶が曖昧となり、日常生活に支障をきたしていたという。
そこで、己を省み、将来自分と同じ思いをする患者が増えないことを願いつつ、同僚とともに「Mindapp」の開発に携わった。
・服薬や診察のタイミングをアプリ上で提示
「Mindapp」は病院や保険会社向けに提供予定のアプリである。
患者がアプリにログインすると、アプリに登録された電子記録データから服薬や診察のタイミングなどが提示される。さらに、日、週もしくは月単位で症状の詳細を綴る日記機能も搭載されている。
病院の医療従事者は日記に書かれてある内容を確認後、腫瘍の専門医と相談のうえで、適宜患者に指示を出す。こうした流れで治療が進められるようになっている。
Into the Clear