人間は驚いたり、うそを言っているときには、顔周りに血液中の酸素が集中し、酸素の量が増加する。一方、おびえたり不安になっているときは、逆に酸素量は減少する。その特徴に注目して開発されたのが、2AI Labsが開発した「O2Amp」眼鏡。この眼鏡は、レンズに薄く着色してフィルタをかけることで、特定の光のスペクトルを減少させ、人間の肌の色をよりはっきりと見分けることができるようにしたものだ。
「O2Amp」眼鏡は、さまざまな分野でテスト使用されており、例えば、ポーカープレイヤーが相手との駆け引きで表情を読み取るのに使ったり、法的機関による取調べの際、捜査官が目撃者や被告人の証言が正しいのか見極めるサポートツールとして用いられるなど、相手の感情を読み取ることが重要なシーンで活用されそうだ。さらに、医学的な用途においても、医者が患者の健康を診断するときに、高温になっている部位や、見つけにくい皮膚の下の打撲傷などを発見する手助けとなることが期待されている。
色の違いを際立たせる「O2Amp」眼鏡は、微妙な色彩を表現するアーティストや、色弱の人にも有意義なツールとなるかもしれない。「O2Amp」眼鏡には3つのバリエーションが用意されており、それぞれ297ドルで提供されている。
O2Amp