パースを州都とする西オーストラリア州では、デジタルテクノロジー企業「Readify」との提携により、州内の病院を対象に救急外来の待ち時間などを検索できる、オーストラリア初のスマートフォンアプリ「WA Emergency Waiting Times」がリリースされた。
・現在地をベースに待ち時間が最短の病院を検索
このスマホアプリには、救急外来の待ち時間データに加え、ユーザーの位置情報や交通情報、オンライン地図を統合。
アプリを立ち上げると、現在地から最も待ち時間の短い病院と移動ルートが表示される仕組みとなっている。
・有益なソリューションの提供こそ、真の“オープンデータ”化
西オーストラリア州政府では、すでに、公式ウェブサイトを通じ、州内の救急外来の待ち時間データをリアルタイムで公開してきたが、住民の認知度は低く、有効に活用されているとはいえない状況があった。
そこで、西オーストラリア州政府は、主管部門が横断する複数のオープンデータを統合し、住民の生活に役立つ情報ツールとするべく、「WA Emergency Waiting Times」の開発に取り組んだという。
行政機関が保有する公共データを公開し、開放するだけでなく、住民の視点に立ち、データを整理・統合し、有益なソリューションとして提供することこそ、真の“オープンデータ”化といえるのかもしれない。
WA Emergency Waiting Times