その際に気をつけたいのが事故。泳ぎに自信がある人でも、溺れることはある。
安全を確保するためのものとしてはライフジャケットがあるが、もっとコンパクトで子どもから大人までさまざまなシーンで活用できるものを、と開発された救命装置が「Kingii」だ。
Kingiiは現在、商品化に向け資金調達サイトIndiegogoで資金を募っているが、注文が殺到しすでに目標額を大きく上回る額を集めている。
・1秒で浮きが膨らむ!
ライフジャケットに比べ小型で、手首につけて使用するので邪魔にならないというのがKingiiの売りだ。
装置の中には畳まれた浮きと、CO2入りシリンダーが収まっていて、いざという時にレバーを引っ張れば1秒でCO2が注がれて浮きが膨らみ、ユーザーは浮力を確保できるという仕組みだ。
・浮力は48時間持続
使用対象年齢は6歳以上とし、体重124キロの人でも使えるとしている。浮きは目立つオレンジ色で、浮力は48時間持続。助けを求めるのに使う笛も付いている。
また、Kingiiは一度使ったらおしまい、ではない。膨らんだ浮きのCO2を抜いてから畳んでしまい、シリンダーを新しいものに交換すると、繰り返し使用できる。
ただし、シリンダーはKingii専用の形状をしているので、どこでも買えるわけではなく、Kingiiのサイトで注文することになる。
現在、IndiegogoではKingiiにシリンダー2本がついたセットが69ドルからとなっている(送料別途)。家族で海水浴を楽しむという人向けには、Kingii4つにシリンダー8本のファミリーパッケージ(305ドル)もある。
毎年、発生する水難事故。このガジェットで命が守れるなら決して高いものではないだろう。キャンペーンは7月29日まで、発送は9月ごろを予定している。
Kingii/Indiegogo