このたび、電通ダイレクトフォースがリリースしたのは、その王道ともいうべきサービス。
位置情報や顧客情報に基づいて、各種スマートデバイスの待受画面に、プッシュ通知でメッセージ配信できるソリューション、「App Scale Manager(アップスケールマネージャー)」である。
コミュニケ―ションデザイン本部本部長、古後 淳(こご じゅん)氏に、早速詳しい話を聞いた。
・各種データと連携した高精度なターゲティングプッシュ配信
Q1:「App Scale Manager」提供の背景を、お聞かせください。
スマートデバイスが急速に普及し、消費者の生活の中心に、位置付けられています。
小売業ではオンラインのデータを、実店舗のマーケティングに活用し、(中略)顧客の体験価値を最大化するオムニチャネル化が進んでおります。(中略)
こうした背景の中、当社もスマートデバイスやBeaconといったテクノロジーを駆使し、(中略)さまざまなデータと掛け合わせながら、ユーザーのシチュエーションや心理状態を読み解くことで、スマートデバイス時代のCRM(Customer Relationship Management)に対応したいと考え、「App Scale Manager」を開発した次第です。
Q2:「App Scale Manager」とは、どんなソリューションなのでしょうか。
広告主のアプリを活用して、来店促進や売上拡大を可能にするソリューションです。
ユーザーの位置情報を元に、来店促進などのプッシュ通知を配信する他、広告主が保有する顧客データと連携し、高精度なターゲティングプッシュ配信を行います。
・データドリブン時代のインフラをめざす
Q3:本ソリューションによって企業と消費者は、どのような利益を得るのでしょうか。
企業(広告主)は、来店促進施策のデータを可視化できる他、Beaconを活用し、店舗内でユーザーのシチュエーションに合わせたコミュニケ―ションを、取ることができます。(中略)
一番のポイントは、さまざまな施策の結果を蓄積することで、目標の売上、集客数に対して、どの施策をいつ打ち出していくかといった計画を立てて、KPIの達成度が高められる点です。
消費者はパーソナライズされた情報によって、情報取得のストレスが軽減できる上、これまで自身では気付かなかった情報を、取得できるようになるため、ショッピングや行動が、より有益なものになります。
Q4:「App Scale Manager」は、今後マーケティングの世界で、どんな役割を担っていくのでしょうか。
単にプッシュ通知ができるソリューション、という位置づけではなく、beaconの導入によって、ユーザーのすべての行動データが、取得可能となります。
それは「OOH広告を見た人がその後、来店した」など、これまで取れなかったデータも把握できることを意味します。
そのデータを活用しながら、今以上に予測精度の高いマーケティングプランを提供し、実行することが可能となります。
「App Scale Manager」は、データドリブン時代のインフラになっていくと、自負しております。
アプリにSDKを組み込むだけで、簡単に導入できる本ソリューション。o2oサービス新時代の布石となるか、今後の展開に注目したい。
App Scale Manager