しかし、「今ほしい!」ということもある。例えば、掃除の最中に掃除機が壊れたり、今夜の食事の支度に使う調味料がきれていたり。また、わざわざ店に出向いて品定めをするのも面倒だったりする。
そんな、「買い物に時間をかけたくない」という消費者の強い味方となるショッピングアプリが、米国サンフランシスコのベイエリアなどで展開されている「Curbside」だ。
・数十分で商品ピックアップも
Curbsideは、ローカル店に並ぶ商品をアプリで注文し、近くの店舗やCurbsideが設けた受け取り専用場所で商品をピックアップできるというもの。店頭と同じ価格で購入でき、アプリ使用料も発生しない。
サービスが展開されているその地区の実在店舗がCurbsideに登録していて、注文が入ると店舗側は品を準備。すると、注文者に「商品の準備が整いました」の連絡が入り、あとは注文者が指定の場所でピックアップするという流れだ。
決済はアプリで完了し、早ければ注文からものの数十分で目的のものを入手することができる。店舗側が到着を待ち構えているので、車寄せに車を停めるだけですぐに商品受け渡しができるというのも売りだ。
・2500万ドル調達、エリア拡大へ
現在、このサービスにはTargetやBest Buyといった小売りチェーンが名を連ねる。
サンフランシスコで始まったこのサービス、このほどニューヨークでも始まり、現在25地区でサービスを展開中。7月末までには40地区に増える見込みだ。
また、Curbsideはこのほど投資家から2500万ドルの資金を調達し、ロサンジェルスなど今後もエリアを拡大する方針でいる。
何かと忙しい現代人、「今すぐ」の需要は日本にもありそうだ。
Curbside