腕時計のようなデザインの「Moff Band」は、iPhoneやiPadと連動し、腕の動きに合わせてさまざまな音を繰り出す新感覚の玩具。子どものあらゆる動きを遊びに変える魔法のおもちゃだ。支援者からの意見を元に、改良に改良を重ね、10月15日正式リリースとなった。
そうなると知りたいのは、その裏側。開発を手がけたMoff、代表取締役、高萩 昭範(たかはぎ あきのり)氏に、たっぷりとお話を伺った。
Q1、このようなデバイスを作ろうと思ったのは、なぜでしょうか?きっかけと経緯について、教えてください。
「Moff Band」を作ろうと思ったきっかけは、私自身に初めての子どもが産まれたことです。産まれてきた我が子のために、そして家族のためにプロダクトを作りたいと考えました。
現在は、スマホやタブレットが普及した影響で子どもが画面に接して遊ぶ時間が長くなっています。画面を見て遊ぶこと自体が悪いわけではありませんが、子どもの遊びには、カラダを使って遊ぶ、顔と顔を合わせてコミュニケーションをする、想像力豊かに遊ぶことが必要です。
残念ながら画面を見ながら遊ぶと、どうしてもこのような機会が少なくなってしまいます。そこで私たちは、センサー技術を使って、もっと生き生きとした想像力豊かな遊びの体験を作ろうと、思い至ったのです。
Q2、製品化にこぎつけるまで多くの苦難があったかと思われますが、最も苦心した点は何でしょうか?
資金面とプロダクトデザインでしょうか。できたばかりのスタートアップでしたので、資金面では大変苦労しました。クラウドファンディングでの成功がなければ製品化されることはなかったかもしれません。本当に感謝しています。
プロダクトデザインでは、子供向きで尚且つ遊びの体験に合ったもの、グローバルで受け入れられるウェアラブルに相応しいデザインを模索しました。その点は本当に苦心しましたね。
引き受けてくださるプロダクトデザイナーさんも、なかなかいらっしゃらなかったので、そこも大変でした。おかげで徹底してチーム内で考えを深めることができ、今のような形に行き着くことができました。
Q3、「Moff Band」のおススメ機能と特徴について、ご説明をお願いします。
おススメは、アプリ側を通じて無限に遊びの機能が追加されることと、1台のiPhone/iPadで同時に2台遊べることです。
ドラムセットやチャンバラごっこなど、最初からたくさんの遊びがありますが、その後、動物の声、電車、バイク、ロックギター、DJなど色々な遊びが順次追加されていきます。遊び方や用途が、無限に拡張されていくのです。また1台のiPhone/iPadに2台同時接続できますので、親子で一緒に楽しむことができます。
Q4、製品の今後の展開について、教えてください。
今後は幅広く、音楽分野でもカバーしていきたいと思っています。音楽や楽器は、世代・国境を超えて、たくさんの方々が楽しめるものだとわかりました。これからアプリを通じてどんどん増えていくと思いますので、どうかご期待ください!
Q5、最後にクラウドファンディングで支援してきたユーザーへ、メッセージをお願いします。
クラウドファンディングでご支援いただいたおかげで「Moff Band」が世に出て、今があります。ご支援いただいた方々へは感謝の気持ちでいっぱいです。
皆さまとともに「Moff Band」を育てていきたいと思っていますので、これからも引き続きコミュニケーションを取らせていただきたく存じます。本当にありがとうございました!
Moff Band