飛行に成功したのは2人乗りの小型飛行機「Bristell Energic」で、同社によるとすでに航空学校などから“かなりの引き合い”があるという。
・電気代は1時間7ドル
Bristell Energicは2つの50kWhバッテリーパックを搭載し、90分の飛行が可能。完全電動なのでもちろんエミッションフリーで、騒音も従来タイプより少ない。しかも飛行コストは1時間あたり推定7ドルとリーズナブルなのも売りだ。
こうしたメリットから、飛行を日々繰り返す航空学校がBristell Energicの導入に前向きのようだ。航空学校での訓練飛行は1回あたり平均45〜60分で、Bristell Energicで十分トレーニングができる。
・ソーラー発電機の経験
電気飛行に関しては、H55はSolar Impulseでかなりの実績を積んでいる。Solar Impulseは名称にある通り太陽光で発電し、それをもとに飛ぶ飛行機。これまでに4万5000キロも飛行した。
航空業界ではこのところ、小型機で電動化の動きが活発になっている。Techableでも紹介したように、すでにHabour Airのように電動タイプを定期便に活用する会社も出てきている。
空の旅も、そしてパイロットの訓練までも“クリーン”に行う時代になったようだ。
H55
(文・Mizoguchi)