そこに注目して考案されたのが、「T.Jacket」という特殊なジャケット。「T.Jacket」のジャケットの腰と肩の部分には、エアポケットが内蔵されており、スマートフォンなどのアプリを通じて指令を受けると、自動的にエアポケット部分が膨らみ始める。そして、この膨らみによって、ジャケットを着ている子どもの体には、まるで抱きしめられているかのような圧力がかかる。
保護者は、アプリを使って圧力の強さを調整することが可能。アプリは、子どもの活動状態を感知したり、着用している子どもの様子がおかしいときには、アラートで知らせてくれるなど、親が離れている間にも心強いサポートをしてくれる。また、ジャケットの管理は1台のデバイスでおこなえるので、ジャケットを装着している子どもが複数人いる場合でも対応可能だ。
「T.Jacket」は、自閉症の子ども向けとしてだけではなく、仕事などで忙しく、子どもの側にいられない親が用いたり、安全性の理由から子どもに接触ができないケースに使われるなど、いろいろな用途がありそうだ。「T.Jacket」は399ドルで事前予約を受付中で、アプリは現在のところ、iPad、iPhone、Samsung Galaxy SIII、Samsung Note IIに対応している。
T.Jacket