同社が開発を手がけている「Emotions Analytics」は、リアルタイムに発話されている生の声を測定し、発話者の感情や性格の特徴、意思決定の傾向などを検知するという画期的なシステム。10~15秒ほどの声の情報を単位として、話している人のイントネーションから、その人の感情や性格を判断する。物理学者や神経心理学者らによって、18年に渡り、世界中の26の言語、60000件を超える調査結果を基盤として構築されたこのテクノロジー。将来的には、さまざまなアプリケーションに活用して、声でアプリケーションの機能を作動させたり、動作の調整がおこなえるようにするような展開が期待されている。
面白いのは、「Emotions Analytics」の調査によると、「話している内容」ではなく、「話している調子」で、人の感情は決定づけられるという。同じ「よい1日を!」という文言でも、話されている調子次第で、聞いている人の印象は大きく違うものだ。今後、話し手の“感情を判断”して動作するアプリのようなツールも登場してくるかもしれない。
Emotions Analytics