そんな自転車乗りたちを守るツールが、資金調達プラットフォームKickstarterで、目標額の9万5千オーストラリアドルを大幅に上回る26万ドル以上の資金を集めた「Fly6」だ。
自転車の安全通行のためには、自転車を運転している人のみが気をつけていればよい問題ではなく、自動車のドライバーが注意を怠らないことも大切である。「Fly6」は自転車のテールライト部分に、カメラレンズが組み込まれた装置だ。LEDのライトが輪のように設置されていて、それが明滅を繰り返し、車のドライバーに対して、前方に自転車が走行していることを知らせる。
また、ライト付近にはHDカメラが内蔵されていて、高精度の画像および音声を撮影する。「Fly6」には、3種類のマイクロSDカードが用意されていて、8GBは約2時間、16GBは約4時間、32GBなら約8時間の連続撮影が可能だ。電池はリチウムイオンバッテリーで、USBを通じて充電することができ、5時間強の連続使用がおこなえる。
カメラレンズ付近にあるライトが明滅することで、車のドライバーに「あなたは今カメラで撮影されている」ということを意識させ、よりよい運転マナーを啓蒙する効果も期待されているという。
自転車乗りにとって、万一の事故時に記録を残しておくためにも、もらい事故を防ぐためにも、自衛の手段として、このようなツールを導入するのは必要なことだろう。
Fly6