Whisperが匿名で不特定多数の人に秘密を“告白”するのに対し、Truthでは自分の端末の中に保存されている連絡先、つまり友人や同僚、家族に匿名でメッセージを送るというものだ。もちろん、相手には電話番号も表示されない。
どんな使い方ができるかというと、例えば、同僚に「今日のファッション素敵だった!」とか、友達に「今日の寝ぐせ、すごかったね」などと、面と向かってはなかなか言いにくいようなことを匿名メッセージとして送信できる。
受信した人は、「このメッセージはあの人からに違いない」とおおよそ推測できるものの、あえて匿名というスタイルがこのアプリの特徴だ。
これまで展開されてきたベータ版では比較的若い人の利用が多く、メーンユーザーは大学生。クラスメート同士で“ここだけの話し”を展開するパターンが多いようだ。
匿名という性格上、中傷などネガティブなメッセージが飛び交うリスクもある。開発したスタートアップ「Toro Technologies」のCEOによると、ベータ版では確かにネガティブメッセージも見受けられたが、懸念していたほどの量ではなかったという。
ユーザーの節度が求められるアプリではあるが、人はなぜか匿名というものに惹かれる傾向があるのも確か。第2の「Whisper」になる可能性は秘めているのかもしれない。
Truth