なんと、天井にパネルを設置し、外の空をリアルタイムに映し出すのだ。しかも椅子やソファは本革張り、会議スペースとラウンジの間にある仕切りはワンタッチで透明・不透明どちらにもできるなど、高級ホテルの一室のような内装となっている。
・閉塞感がなくなる?
このキャビンの新デザイン名称は「Infinito」。イタリアの自動車メーカー、Pagani Automobiliとのコラボにより実現した。
Infinitoはイタリア語で、無限大という意味。エアバスによると、無限に広がる空をリアルタイムに天井スクリーンに映し出すことで、決して広い空間とはいえないジェットの閉塞感を軽減する狙いがある。スクリーンには他の映像も映し出すことができるという。
・照明の調整も自在
スーパーカーをデザインするPagani は「芸術と技術の融合」を理念としているだけあって、内装が実用的ながら優雅なのも目を引く。
椅子やソファは本革製で、キルト様のステッチ入りとスタイリッシュ。椅子の背もたれ部分は高く、いかにも快適そうだ。その一方で、フレーム部分にはカーボンファイバーを採用して強度を確保している。
また、ラウンジには大きな壁掛けテレビを設置。LED照明の色もムードで自由に変えられる。
キャビン内はラウンジと会議スペースから構成されるが、その間にある仕切りはスイッチひとつで透明にしたり、不透明にしたりすることも。機内で重要な会議を開くことが少なくないであろう富豪の使用を想定しているのかもしれない。
ACJ319neoの最大乗客数は8人。航続距離は1万2500キロメートルとなっている。こんな空間でくつろげるなら、長距離移動も苦ではなくなりそうだ。
Airbus