国土交通省によると、宅急便の約2割が再配達されており、このために年間約1.8億時間に相当する労働力が費やされ、年間約42万トンの二酸化炭素が排出されているという。
・GPSを活用し、受取人の現在地に荷物を配送
南アフリカ共和国ケープタウンで2014年に創設されたオンデマンド型配送サービス「WumDrop」は、同国のオンラインショッピングモール「TFG eMall」と提携し、受取人のモバイル端末の現在地に荷物を届ける、新しい配送サービス「Deliver 2 Me」を開始した。
「TFG eMall」で購入する商品について「Deliver 2 Me」を利用する場合、購入時には、配送先の住所を入力が不要。
配送の準備が整うと、購入者のモバイル端末にSMSで通知され、購入者は、モバイル端末が認識する現在地、もしくは、マニュアルで入力する別の場所を配送先に指定し、荷物を受け取ることができる。
「Deliver 2 Me」は、現在、ケープタウン中心部から35キロメートル圏内のみを対象エリアとしており、今後、ヨハネスブルグやダーバンなど、南アフリカ共和国内の他の都市圏にも拡大していく方針だ。
・宅配便の受取方法がより多様に!?
日本でも、コンビニでの受取サービスや宅配ボックスの普及など、宅配便の受取方法を多様化し、利便性を高める取り組みがすすめられている。
「Deliver 2 Me」のようなモバイル端末のGPS機能を活用したオンデマンド型配送サービスも、その手段のひとつとなりうるかもしれない。
Deliver 2 Me