街を歩けば、WiFiを利用できる公共スポットやカフェなどがある。しかし、韓国ではこのほどWiFiが利用可能な映画ポスターが登場した。正確に言えば、WiFiサービスを通じて映画ファンにポスターで宣伝している映画の予告編などを視聴できるようにするのが目的で、映画詳細を閲覧した後には普通にWiFiサービスとして利用できるというものだ。

広告代理店「Cheli」が開発した。通常のポスターでは通行人に訴えかけるには力不足だと感じていたことから、より多くの人の注意をひき付けようと映画供給会社「CJ Entertainment」と共同開発を行った。多くの広告業者が印刷物にQRコードを掲載する手段をとる中で先端をいった宣伝手段といえる。

実際にはWiFiを可能にしているのはポスターではなく、映画ポスター掲示板にWiFi装置をインストールしている。通行人がポスター近くで立ち止まって映画名のWiFiネットワークを選択すると、自動的に映画の詳細をアップロードする仕組みになっている。予告編を視聴することもでき、さらにはチケットの購入も可能だ。尚、映画についてのコンテンツ閲覧を終えたら、そのWiFiを引き続き使って他のサイトをブラウズすることもできるという。

開発担当者によると、このWiFiポスター導入後、映画のウェブサイトへのスマートフォンからのアクセス数は28.5%増加した。サイト閲覧時間は通常の5倍だったといい、早くも効果を出しているといえそうだ。

Cheli