非営利団体「Second Harvest」のように、事業者から寄付された余剰食料を生活困窮者に提供する取り組みは広がりつつあるが、輸送に要する手間やコストゆえ、小売店や飲食店で発生する余剰食料の多くは、そのまま廃棄されているのが現状だ。
・消費期限が迫る値引き商品をオンラインで決済
このような現状を改善するべく、カナダのトロントで開発中のスマートフォンアプリが、「Flashfood(フラッシュフード)」である。
このアプリでは、食料品店やベーカリー、カフェ、レストランなどの事業者が、消費期限の迫った食品や飲料などの値引き販売の情報を投稿すると、店舗周辺にいる一般ユーザーにそれらの情報が通知される仕組み。
商品の購入を希望するユーザーは、このスマホアプリから注文し、オンラインで決済したのち、当日中に、店頭で商品を受け取るという流れになっている。
「Flashfood」は、2016年8月、対象エリアをトロントに限定し、ベータ版でリリースされる予定で、2017年内には、カナダ全土にエリア拡大したい方針だ。
・余剰食料をより便利にお得に購入できる仕組み
ニューヨークを中心に展開する「PareUp」や、パリで生まれた「OptiMiam」のように、事業者が投稿する余剰食料の値引き情報をチェックできるスマホアプリは、すでにいくつかリリースされている。
「Flashfood」は、キャッシュレス化によって、消費者と事業者の双方にとって、より利便性の高いプラットフォームになっているのが特徴といえるだろう。
Flashfood