その日本版にあたる「TUNECORE Japan」も、今年で3年目を迎える。
iTunesやamazon music、レコチョクなど、国内外問わず、多くの販売網を持つ本サービス。
7月には、あのApple Musicでの楽曲提供もスタート。日本のミュージックシーン活性化に、期待がかかる。
今回、取材に応じてくれたのは、Wano、TuneCore Japan KK、代表取締役社長の野田 威一郎(のだ いいちろう)氏。音楽とITの結びつきに、かなり早い時期から、着目していたようだ。
・世界111か国で配信!売上は100%利用者に還元
Q1:まずはさかのぼって、「TUNECORE Japan」提供のきっかけから、お聞かせください。
2010年頃に、できる限りアーティストと近い位置で、音楽×ITといったサービスを作りたい、と考えていました。
当時アーティスト活動をしていた友達から、米国の「TUNECORE」というサービスの存在を知り、色々と調べたところ、こういったサービスが日本にはまだないとわかり、米国へ交渉に行ったのがきっかけです。
Q2:サービスの特徴と仕組みについて、詳しく教えてください。
自分で作った楽曲を、利用者であれば“誰でも”、世界中(約111ヶ国)の配信ストアで販売できる、米大手音楽配信サービス、「TUNECORE」の日本版です。
サービス利用者は、シングル(1曲)1,410円、アルバム(2曲以上)4,750円 (共に税抜き)の年間利用料で、最短2日で世界配信を行うことができます。
また、楽曲の売上はサービス利用者に、100%還元されます。
・年内に続々新規提携を予定
Q3:Apple Musicの無料トライアルついては、某有名アーティストが楽曲提供を拒否するなど物議を醸しましたが、楽曲の収益還元を重視される御社としては、今回の件に関して、どうお考えになりますか。
結果として、無料トライアル期間中に、アーティストに収益がしっかりと還元されることになって、本当によかったと思います。
そして、それに応えるべく、新しいサービス形態である定額制のストリーミングサイトにも、たくさん楽曲を提供していきたいな、と思います。
米国では、ストリーミングサービスをきっかけにファンが増え、DL数も増えた事例も出ています。こういったイノベーションを、どのように利用するかが、今後重要になってくると思います。
Q4:今後の展開で決まっていることがありましたら、教えてください。
2015年内に、国内の複数配信サービスとの新規提携、また外資系の配信サービスとの提携も予定しています。
弊社サービス利用者の音楽を、さらに多くの場所、そして人々へお届けできますよう、より一層のサービス向上に、努めてまいります。
プロアマ、ジャンルを問わず、すべてのユーザーが利用できる「TUNECORE Japan」。
名曲の原石が、ここにはたくさん隠されているに違いない。
TUNECORE Japan