そのバスや電車の検索・予約に特化したのがWanderuだ。2013年夏に北米でベータ版を開始したところ利用者数は右肩上がりで、このほどiOSアプリをリリース。間もなくAndroid版も投入する。
・50社以上と提携
Wanderuは現在、バス・鉄道の50社以上と提携していて、米国の90%とカナダ南部を網羅しているとのこと。ユーザーは、出発地と目的地、利用日、必要なチケット枚数などを入力して検索すれば、選択肢が価格とともに表示される。
検索だけでなくアプリで予約と支払いまでできる。利用当日は予約番号またはバーコードをスマートフォンで表示すればいいだけなので、チケット購入のために窓口に並んだりする手間を省くことができる。
また、頻繁に利用するルートをお気に入り登録し、名前や住所も登録しておけば、次回の検索がスムーズにできる。ユーザー数は現在500万人に達しているが、実際、利用者の40%がリピーターなのだという。
・脱マイカー世代の需要
ユーザーの増加に伴い、営業収益も毎四半期400%増と驚異的な成長を遂げている。この背景について、WanderuのCEOは一昔前の世代にはマイカーを利用する人が多かったが、現代ではバスや電車を好む人が増えてきていることを挙げる。
事業好調を受け、Wanderuは今年中にメキシコにもサービスを広げる見込み。アプリは無料なので、北米に旅行する予定がある人はダウンロードしておけば便利かもしれない。
日本においても、各地の長距離バスや電車の予約ができる同様のサービスの需要はありそうだ。
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