お店によっては、磁気カードで対応しているところもあるが、個人経営など規模の小さな店舗では、主流はまだまだ紙のカード。枚数が増えるとかさばるし、どれがどれだかわからなくなるということから、不便を感じている人も多いようだ。
そこで登場したのが、「upstamp(アップスタンプ)」なるサービス。スマホ1つで、手持ちのICカードがお店のスタンプカードに早変わり。月額わずか980円で、煩わしいカード問題を即座に解決してくれる、手軽でユニークなシステムである。
スタンプカードの新しい形を提案するのは、静岡の企業、インフォリンク。サービスの発案者である代表取締役、伊藤 利之(いとう としゆき)氏に、詳しいお話を伺った。
特別な機器は一切不要!アプリ1つでスタンプカードがスマート化
Q1、「upstamp」開発のきっかけと経緯について、お聞かせください。
かねてより業種や規模、スキルを問わない、シンプルなITのサービスを展開したいと考えておりました。
加えて、海外でもさまざまなNFC規格のICカードが普及していること、いまだにアナログなスタンプカードが使われていることを知りました。そこで、お店とお客さま双方が、既にお持ちのスマホやICカードだけで運用できるサービスとして、「upstamp」を開発致しました。
Q2、「upstamp」とは、どんなアプリなのでしょうか。
お店のNFC対応のAndroidスマートフォンに、お客さまが既にお持ちのICカードをかざすことで、そのICカードをお店のスタンプカードとして認識させ、ポイントを管理できるアプリです。
「upstamp」のデータは、セキュリティを考慮し、クラウド上で管理されておりますので、万が一スマートフォンが壊れてしまったり、新しい機種に買い替えた場合でも、大切なデータはそのまま続けて、ご利用いただけます。
Q3、現在、本サービスを導入している店舗はどれくらいあるのでしょうか。
リリース直後のため、いくつかのモニター店舗を除き、正式にご利用いただいているお店は、現段階ではございませんが、お問合せは多数頂戴しておりますので、本格的な展開は、これからになります。
お店とユーザー、双方にメリットを生むエコなシステム
Q4、「upstamp」を利用することで生じるユーザーと店舗、それぞれのメリットについて、教えていただけるでしょうか。
お店のメリットは、紙のスタンプカードを作成したり、配布のためのストックをする必要がなくなること、配布した後で内容が不明になりがちな紙のスタンプカードとは異なるため、それぞれのお客さまのスタンプの状態が、いつでも確認できることです。
一方、お客さまは、各店舗ごとにスタンプカードを持ち歩く必要がなくなり、お財布がスマートになります。いつもお持ちのICカードで代用できるので、うっかりスタンプカードを忘れた、といったこともなくなります。
Q5、今後の展開と、ユーザーへのメッセージをお願いします。
まずは徐々に公開する国を増やしていくのと、いくつかの機能の追加を予定しております。
「upstamp」は、スマートフォンだけで簡単に始められることをコンセプトに、開発したアプリです。無料のお試し期間も設けておりますので、お気軽にご利用いただきたく存じます。
upstamp