「ベイビー II」という名が示す通り、レーシング仕様というより楽しむことが目的で、祖父母からその孫までが楽しめるような工夫が施されている。中身も現代風に作り替えられているのも特徴的だ。
・子供モードと大人モードを搭載
両親や祖父母世代、親世代そして子世代が運転への愛を共有できることが、この車のコンセプトとなっている。ドライバーによって2つのパワーモードが選択できて「子供モード」では最高時速が20km(最大出力1kW)に。対して「大人モード」では最高時速45km(最大出力4kW)になる。
さらに、愛好家用の一部のバージョンには、「スピードキー」が付属していて、これを利用することで最大出力が10kWとなり、スピードリミッターが解除さるようだ。
車体の塗装は気品あるフレンチレーシングブルー、内装は黒革だが、お好みであればオプションで別の色が選択できる。
・クラシックな面影を残しつつ電気自動車仕様に
「ベイビー II」制作にあたってブガッティは、「The Little Car Company」というジュニアカー制作会社と協力している。まずは、タイプ35のすべての構成部品をデジタルスキャン。クラシックな4スポークステアリングホイールや、アルミニウムダッシュボードなど採用できる部分は残した。電気自動車の仕様に合わせてリチウムイオン電池と回生ブレーキを搭載。これ以外の部品についても電気自動車用に少しずつ設計変更している。
例えば、オイルや燃料の圧力計を備えたタコメーターには、スピードメーターとバッテリー残量計、パワーゲージが配置された。
特徴的なものとしては、最大50m先から車の操作を無効にできるリモートコントローラーが付属している。
遊び心満載で年代を超えて楽しめるブガッティの電気自動車は、目の保養としても十分ホッコリできるだろう。
参照元:Bugatti