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徹底的にエコな3D印刷スニーカー生産システム「shoetopia」

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shoetopia_1アパレル業界ではここ数年、環境保護を掲げる企業が年々増えてきている。環境負荷の少ない商品の販売や古着の回収など、その取り組みはさまざま。ファッション×エコの風潮は、今後ますます加速していくと思われる。

今回のトピックも、そうしたエコな取り組みの1つ。企業ではなく、2人の学生が考えたシステムだが、近い将来普及しそうな予感がするので、ご紹介しておきたい。

・生分解性のある天然繊維を起用


shoetopia_2考案者はワルシャワの芸術アカデミーの学生Barbara motylińskaさんと、友人のZuza gronwiczさん。2人が考え出したのは、3D印刷技術を使用し、地球に大きな被害を与えないサスティナブルなスニーカー生産チェーン「shoetopia」。天然素材と廃棄物を極力出さない生産工程を起用することで、徹底的に環境を保護すると述べている。

彼らが提案する素材は、柔軟かつ生分解性のあるフィラメントと天然繊維から構成されたもの。従来強度が求められるスニーカー素材だが、アッパーを強化する方法を採用すれば、天然素材でも優れた耐久性を実現することが可能だという。

・のりも糸も使わないエコな生産工程


shoetopia_3生産のメインは3D印刷になるため、足形を測定するアプリケーションも欠かせない。工程の中には当然、フィット感を測る測定アプリも含まれている。測定が終わったら、アプリを介してデータをダウンロード。送られた画像を元に、パソコンで3D プリントパターンを構築する。

パターンができあがったら、素材の上に3D印刷。あとは、設計図に沿って組み立てていくだけでいい。接着剤も糸を用いた縫製も必要なし。空気も汚さず、ゴミも出さない、実にエコロジーな生産チェーンというわけだ。

冒頭で述べたとおり、これは企業開発のシステムではなく、BarbaraさんとZuzaさんが学校の卒業課題として考えたものであり、現段階ではあくまでパーソナルな提案にすぎない。しかし、オンラインシューズウィザードや足測定アプリ、地元の3D印刷センターへの協力依頼など、プロジェクトを現実のものとする要素は、すでに整っている。あとは、やる気のある企業が名乗りを上げるか、彼ら自身で起業するか、システム実現の道は、そのどちらかにかかっている。

shoetopia/Barbara motylińska

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