2018年9月より、立命館アジア太平洋大学(以下、APU)大学院では、留学生対象入試向けに“動画面接サービス”の「Movie インタビュー for University」の導入を開始した。
今回、このシステムを取り扱っているODKソリューションズの取締役・教育システム部長の?村 美樹雄氏にお話を伺った。
時間や場所を選ばない!海外など遠隔地の受験生との入試が容易に
Q1.「Movie インタビュー for University」 とはどんなサービスですか? 導入のメリットを教えてください。日本初の入試向け動画面接サービスです。面接者と受験生は、時間や場所を問わず Web上で面接を受けたり評価したりすることが可能です。導入のメリットは、受験生は面接会場に足を運ばなくてよく、面接者はスケジュール調整や試験場所確保の必要等がなくなり、受験生・面接者双方の時間や手間を削減できることです。さらには、リアルタイム面接の機能も備えられているため、大学はリアルタイムと録画形式の面接をニーズに合わせて選択することが可能です。Q2.「Movie インタビュー for University」のアイデアはどのように生まれ、導入が進められていったのか教えてください。
大学入学者選抜改革を背景に、面接やプレゼンテーション等を活用し、受験生を多面的・総合的に評価する入試への転換が急務となっています。一方で、海外や地方の受験生の中には面接会場に赴く時間や距離、費用が負担となり、出願を諦めざるを得ない方も少なくないと推測したほか、大学も優秀な学生を確保する機会を逸する可能性があると考えました。当サービスを通じ、入試面接の非効率性を解消することで、受験生・面接者双方の課題解決に寄与できると考え、拡販に向けた取組みをすすめてきました。
「立命館アジア太平洋大学」の入試に導入
Q3.「立命館アジア太平洋大学」への導入の経緯と、効果として期待されていることは何ですか? これまでにも、APU 大学院の国際学生向け入試では、インターネット経由の面接試験を実施していたとのことですが、あえて「Movie インタビュー for University」導入に踏み切ったのはどんなメリットを感じてのことでしょうか。立命館アジア太平洋大学(以下、APU)大学院における国際学生向けの入試では、インターネット経由と現地会場の2 種類の面接を実施しており、スケジュール調整等に大きな負荷がかかっておられました。当サービスは、時間や距離、費用の制約を受けないほか、リアルタイムと録画形式での面接も実施でき、さらには面接の評価まで当サービス上で完結できることから、導入に至りました。APU からは、当サービスの導入により業務負荷の軽減等に期待したいとのお言葉をいただいています。Q4.今後の展開、展望があれば教えてください。
現在、2020 年を目途に留学生30 万人を受け入れる「留学生30 万人計画」が文科省より推進されています。今後、外国人留学生がますます増加することが予測されており、留学生対象入試の拡充整備もすすめられている状況です。当社は、当サービスの導入により各大学における外国人留学生の受入れを一層スムーズにすることが可能であると自負しております。今後も継続して当サービスの営業活動を推しすすめ、多くの大学様に提供できればと考えております。国を越えて優秀な人材を集める動きは、今後ますます加速していくだろう。場所が離れている、というデメリットをクリアするこのようなサービスは、教育界に留まらず広がりをみせそうだ。
株式会社ODKソリューションズ