2015年に親会社アルファベットの傘下に入ったグーグルは、機内高速インターネットによる新サービス参入を図っており、より多くのユーザーへのアプローチをめざしている。今回の買収話は、その目標を達成するためであると思われる。
・すでに競技段階!?
グーグルのねらいは、ノキアのLTE A2G。衛星からの信号をバウンスする代わりに、航空機と地上に直接リンクを作成する、画期的な携帯電話システムだ。この仕組みを使うことで、Wi-Fi経由の車内高速インターネットサービスが可能になるという。
この技術を利用することで、グーグルは現行機内Wi-Fiの代替手段を獲得できる上、より高速なサービス提供も実現するだろうと、関係者は見ている。両社の協議はすでに進行しており、近く合意に達するかもしれない、とのこと。
ただし、最終決定はまだ下されておらず、交渉が物別れに終わる可能性もあると、関係者らは語っている。この件に関して、アルファベットとノキアの担当者はノーコメント。今のところ、確かな話は入っていない。
・新たな段階に入るか
買収が成功すれば、グーグルにとって大きなビジネスチャンスとなるだろう。検索スタートアップから、世界的な巨大企業へと成長した同社。今また、新たなフェーズに入ろうとしているのかもしれない。
souce by Bloomberg.com