4月上旬に噂されていたGooge Homeのマルチアカウント機能が4月20日付でようやく公開された。「マルチアカウント機能」とは、声色からユーザーを識別し、それぞれ異なるGoogleアカウント情報を取得できる機能のことだ。
今までは1アカウントのみにしか対応していなかったため、家族のメンバーでGoogle Homeを共有していたりする場合は何かと都合が悪かった。早速この新しい機能を実際に使ってみた。
・「Hey, Google」をトリガーに声色を聞き分けている
Google Home専用アプリを開くと「Multi-user is now available」とポップアップが表示されるため、クリックすると音声認識の登録画面にうつる。登録の際のキーワードはもちろん「Ok, Google」と「Hey, Google」だ。各2回ずつ登録すれば登録完了。
「Hey Google, tell me my schedule(スケジュールを教えて)」と試してみると、確かに正しく発話者のスケジュールを教えてくれた。しかし「Hey, Google」の後すぐに違う人が話しかけてもそのまま最初の発話者の情報を出してくるようだ。
つまり、当然と言えば当然ではあるが、アカウントの切り替えはあくまで「Hey, Google」部分をトリガーにしているということだ。
・「誰でも使えてしまう」仕様はそのまま
確かにこれでGoogle Homeはユーザーのアカウントに基づいたよりパーソナルな情報を引き出すことができるわけであるが、未だに変わらないことが1つある。それは「誰でも使えてしまう」ということだ。
アカウントに紐づいたパーソナルな情報を他の人が引き出すことはできなくなったが、引き続きGoogle Homeの基本操作自体は誰でもできてしまう。極端な話をすると、家の外から誰かが「Hey, Google!!」と叫べば反応してしまうのだ。
これにはホームオートメーションで部屋の鍵や照明をコントロールしている人たちは気が気でないはずだ。誰でも使える仕様を良しとするかしないかは人それぞれかもしれないが、少なくとも今回のアップデートは多くのGoogle Homeユーザーからは喜ばれるものであったことに変わりはないだろう。
引き続きさらなる進化を期待したい。
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