そんな既存の常識を打ち破る、1本でほぼ無制限にカラーが出せるペン「Cronzy」が、クラウドファンディングサイトIndiegogoで出資を募集している。
・現実世界のオブジェクトの色をスキャン
ペン本体と専用アプリで動作するデバイスで、Photoshopのようなカラーセレクターから色を選び、Bluetoothでペンにその情報を送り、ペン内部のインクを混ぜ合わせて、その色を模倣するという仕組みだ。
もちろん、アプリから色を選択する方法でもよいが、なんと、身の周りにある色を“ピックアップ”して、ペンの色として使うこともできるという。
ペン本体の端にはセンサーが搭載されていて、それを使いたい色の部分に当てて情報を読み取り、インクをミックスさせてその色を再現する……といった具合。
気に入った色、よく使う色はアプリ内で保存しておくことができ、他ユーザーとシェアしたりもできる。
・5種類のペン先を取り替えて使おう
インクは5つの独立したタンクに収容されていて、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ホワイトの5色。これらをミックスさせることで、1600万カラー以上、ほぼ無限に色を再現できる。ペン内部にはミニチュアモーターが搭載されていて、これが色を混ぜ合わせる。
ペン先は、タイプや直径がそれぞれ異なる5タイプを用意(万年筆タイプ、ノーマルタイプ、0.7、2、3ミリメートルのタイプ)。用途に合わせて取り替えよう。
ペン先の種類にもよるが、1つのタンク内のインク量で、500メートル相当の線を描けるほどになるという。
・1度チャージすれば7時間もつ
ペン本体の大きさは、170×13.5ミリメートル、重さは95グラム。さすがに、普通のボールペンよりは若干大きいが、利便性を考えれば許容範囲だろう。
再充電可能なリチウムポリマーバッテリーは、1度チャージすればおよそ7時間の連続使用が可能だ。専用ケースに入れてチャージしよう。
早期予約特典のセットは199ドル(約2万円)。絵や図を描いたり、色をたくさん使いたい人には、夢のようなツールになりそうだ。
Cronzy