そのなかで、とりわけ注目を集めているのが、2016年5月にフィンランドの首都ヘルシンキで創設された、次世代型バイクシェアリングサービス「City bikes(シティ・バイクス)」だ。
・公共交通機関とバイクシェアがシームレスに連動
「City bikes」の特徴は、情報検索や決済において、地下鉄・バス・路面電車・フェリーといった従来の公共交通機関とシームレスに統合されている点。
たとえば、ヘルシンキ地域交通局の公式ルート検索アプリ「Journey Planner(ジャーニー・プランナー)」で出発地と目的地を指定すると、バイクシェアリングを含む、すべての公共交通機関から、最短の移動ルートを検索できる。
また、ヘルシンキのICカード「Travel Card」は、地下鉄やバスなどの運賃の支払いのみならず、バイクシェアリングサービスの個人認証にも利用可能だ。
「City bikes」では、2016年5月現在、ヘルシンキ市内50カ所に500台の自転車が配置され、2017年までに、市内150カ所のシェアスポットを通じて1,500台が提供されるという。
・バイクシェアが“公共交通機関”のひとつに!?
米国でも、フィラデルフィア市の「南東ペンシルベニア交通局(SEPTA)」は、2015年4月、公共交通機関と自転車とのシームレスな連動に取り組む方針を明らかにしている。
欧米の都市部を中心に、モビリティとしてのバイクシェアリングサービスの役割は、ますます大きくなりそうだ。
City bikes