でも、充電のために機器を持ち歩かずに済む手段があったとしたら?
そんな願いを形にしたのが「Solar Shirt」というユニークなTシャツである。
・ソーラーパネル搭載のTシャツ
ファッションデザイナーのPauline van Dongen氏が、テクノロジー会社Holst Centre、TNOとコラボレーションして開発したもので、なんとソーラーパネルが搭載されたアパレルグッズなのだ。
・曲げたり、のばしたりできる特殊な素材を使用
「Solar Shirt」には、Holst Centre社の伸縮可能な電子部品の技術が用いられている。
この独自技術のおかげで、引きのばしたり曲げたりしても、電子装置の機能を損なうことはなく、洋服の生地にソーラーパネルを組み込むことが可能になっている。
また同時にアパレルグッズとして、デザインや機能性を邪魔したり、体の動きを妨げたりすることもなく、着心地のよさを実現した。
・120個のソーラーパネルで発電
シャツには、120個の薄いフィルム型ソーラーパネルが搭載されていて、これが太陽光を集める。
明るい太陽の下では、およそ1ワットの電気を発電可能で、屋内であっても、バッテリー寿命を延ばす役に立ってくれるはずだ。
・スマホなどのデバイスの充電に
シャツの前側がポケットのようになっており、そこにプラグを差し込み、スマートフォンやMP3プレイヤー、カメラなど、USB対応の電子デバイスの充電をおこなえる。ちなみに充電していないときは、普通のポケットのように使える。
・しかも洗えるから安心!
ところで、テクノロジーを搭載した特殊なシャツだからといって、やはり洋服なのだから洗えないと困るが、この「Solar Shirt」は洗っても大丈夫なのでご安心を。
開発チームでは今後、カーディガンやメンズシャツタイプなど、さまざまなアパレルグッズへの展開も視野に入れ、市場化を進めていきたい意向だという。
クリーンエネルギーを活用し、自分が使うデバイスに必要な電力は自家発電して持ち歩く……なんていう時代も近いのかもしれない。
Solar Shirt
Holst Centre
TNO