そんなAirBnBのビジネススペース版ともいえるのが、カルフォルニア拠点のスタートアップが展開する「PeerSpace」。ギャラリーやダンススタジオ、キッチンスタジオなど、主にクリエイティブなスペースの貸し借りができるというものだ。
■物件の利用可能日や料金を公開
カルフォルニアのベイエリアで5カ月前に開始し、今や利用者は毎月4割増しと、右肩上がりの成長を見せている。今年中に他の都市でもサービスを開始する見込みだ。
スペースの所有者は、貸し出し可能な日や時間、料金などを物件の写真とともにプラットホームで公開する。どんな備品があるのか、建物にエレベーターは付いているのか、Wi-Fiが使えるのかなどPR点も明記する。
借り手は、そうした情報を自由に閲覧できる。キッチンスタジオで料理のデモンストレーションをしたい、ギャラリーで個展を開きたい、メンバーを集めてダンススタジオで稽古をしたい―。ニーズに合わせて条件を入れこんでブラウズし、コレというものを見つけたら予約もできる。
■貸し手、借り手双方にメリット
つまり、PeerSpaceはクリエイティブなスペースのマッチングを行うサービス。貸し出す側は空いている時間にスペースを効率的に使うことでちょっとした収入を得られる。
借りる側にしても、リーズナブルな価格で場所を確保できるというメリットがある。スマートフォンなどで検索・予約できるのも便利だろう。
日本においては貸し会議室サービスなどはあるが、こうしたクリエイティブなスペースに限定したウェブ・アプリによるサービスはまだないのではないだろうか。AirBnB同様、需要を掘り起こせるかもしれない。
PeerSpace