立教大学経営学部の春学期科目「eビジネス&マーケティング」(担当:大嶋淳俊先生)を受講した学生と総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)では、世の中の動向をいち早く把握するために、独自で調査を行なっております。今回2018年7月5日(木)~2018年7月9日(月)の5日間、全国の20~69歳以下のパート・アルバイト・派遣を除く正社員男女1000人を対象に「AI技術」をテーマにしたインターネットリサーチを共同で実施いたしました。報道の一資料として、ぜひご活用ください。
立教大学経営学部の学生が気になることを大調査!!
全国の20~69歳の正社員男女1000人に聞いた「AI技術に関する調査」
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勤め先でのAI技術の導入状況は6.4%、検討中も含めると16.7%。49.3%が導入も検討もしていないという結果に。しかし約4割の人は現在の担当業務にAI技術が必要だと感じている。
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立教大学経営学部の春学期科目「eビジネス&マーケティング」(担当:大嶋淳俊先生)を受講した学生と総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)では、世の中の動向をいち早く把握するために、独自で調査を行なっております。今回2018年7月5日(木)~2018年7月9日(月)の5日間、全国の20~69歳以下のパート・アルバイト・派遣を除く正社員男女1000人を対象に「AI技術」をテーマにしたインターネットリサーチを共同で実施いたしました。
【調査概要】
1.調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」の
システムを利用したWEBアンケート方式で実施
2.調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国20~69歳以下の正社員男女を対象に実施
3.有効回答数:1000名(正社員、性年代別:各100名)
4.調査実施日:2018年7月5日(木)~2018年7月9日(月)
5.調査立案者:立教大学経営学部経営学科3年次1名
◆「AI技術に関する調査」学生からの感想
・本企画の参加動機について
もともとAIが職にどのような影響を与えるのかを興味を持っていました。特に、2013年にオクスフォード大学から発表された「Future of employment」では、半分近い職種が人工知能などの機械によって10年から20年以内に代替されると報告があり、非常に興味を掻き立てられていました。論文の発表から既に5年ほど経っており、身近でもレジ店員がセルフレジに代替されるなど着々と影響を受けているように感じています。
そこで、労働者の視点から人工知能に対してどのような印象を抱いているかの調査を行い、代替される可能性の高いと言われている職、言われていない職との間でどの程度の印象の差があるかを調べたいと思いました。また、職だけでなく私生活や日本全体などについて多角的に調査を行い、職や年代ごとの傾向を見たいと考え、企画への参加を決めました。
・結果を見ての所感
今回の結果は、私が予測していた結果と大きく違っていました。AI技術と考えられている物がもっと多いことや、AI技術に対してはっきりとした意見を持っているのではないかと考えていました。しかし、今回の結果から、現在労働市場にはほとんどAI技術が浸透しておらず、思いを抱くところまでは行っていないのではないかと感じられました。ただ、将来的に影響が出ると考えている人は多く、期待度も高いことから、将来的にはAI技術によってビジネスが大きく変化すると期待しています。
・調査全体、本企画に参加したことに対する感想など
今回、企画に参加をする機会を頂いていなければ、調査票の作成といった作業を行うことはなかったように思います。自分が知りたい情報を得られるような設問設計を行うこと、回答者が困惑をしないような定義づけを行うことの難しさを感じました。今回の調査結果は卒業論文にも使用したいと考えており、学ぶことも多く、非常に有意義な調査であったと考えています。
Q1. あなたが以下の商品・サービスの中でAI技術だと考えるのはどれですか。(複数回答)【n=1000】
まずAI技術が使用されていると考える商品・サービスを伺いました。全体では「自動運転」が76.9%と最も多く、「スマートスピーカー」62.2%、「AlphaGo」60.8%と続きます。年代別だと、20代の「電卓」、60代の「掃除用ロボット」、「エア・コンディショナー」が他年代に比べて高くなっています。
【学生コメント】
若者ほどAIと認識している物は多く、年代が上がるほど少ないと考えていたため、予想外の結果でした。若者にとって、掃除用ロボットなどは身近でありふれた存在であるため、AIと認識している者が少ないと考えます。また、AlphaGoのポイントは私の予想より非常に低く驚きました。
Q2. 「AI技術」についてあなたのお気持ちに近いものをお答えください。(単数回答)【n=1000】
次に本アンケートでのAI技術(「コンピューターが、人間と同じように知識をもとに予測をすることができる」技術)について、好感度を伺いました。全体では「とても好意的」「好意的」と回答した人が52.2%であるに対して、「好意的ではない」「全く好意的ではない」と回答した人は7.8%となっています。特に20代は「とても好意的」と回答した人が18.5%と他年代に比べて多くなっています。
【学生コメント】
20代の結果が非常に興味深かったです。「どちらともいえない」の回答が他年代と比べて最も少なく、最もAIに対して考えが明確である世代だと感じました。また、年代があがるにつれ新しい技術に対して排他的な印象を抱いていましたが、60代の好意計が20代に続き2番目であった点も非常に意外でした。
Q3. 前問でお答えになった理由をお答えください。(自由回答)【n=1000】
【とても好意的・好意的】
・人の仕事を少しでも手伝ってくれるような機能があったら便利だと感じるから(25歳女性)
・ヒトだと感情がはいるので 冷静な判断が出来かねる場合もあるから(52歳男性)
・人間の知識では考えられないようなことをしてくれると思うので(66歳女性)
・これからの労働人口減少社会の中で効率化を図る技術が必要となってくるから(61歳男性)
・技術の進歩を感じる(女性38歳)
【全く好意的ではない・好意的ではない】
・そのうち人間がコンピューターに支配される(49歳男性)
・人間でコントロールできなく恐れがある(40歳男性)
・人間の仕事を奪ってしまいそうで怖いから(25歳男性)
・人間が信用されなくなるから(27歳男性)
・人間の存在価値がなくなる(29歳男性)
前問で回答した理由をお聞きしたところ、好意的な理由としては、利便性や人間の能力を補完する力が発揮できること、労働力不足の解消が主な意見として挙げられました。一方、好意的でない理由として人間がコントロールできない、仕事がAIに奪われ人間の価値が下がるといった意見が集まりました。
【学生コメント】
好意的であると回答している者は、期待感を込めて回答している人が多いように感じられました。反対に好意的ではないと回答した理由は、かなり悲観的な意見もあり、華々しい一面が取りざたされている中でしっかりと考えないといけない点であると思いました。
Q4. あなたの現在の就業先ではAI技術を導入していますか。または導入を検討していますか。(単数回答)【n=1000】
現在の就業先でAI技術の導入有無を伺いました。現在の職種について、「財務・会計・経理」の人と、それ以外の職種の人の2グループで比較しました。現在のAI技術を「導入している」と回答した人は財務・会計・経理が3.5%に対し、財務・会計・経理以外が7.1%となりました。また、「導入も検討もしていない」と回答している財務・会計・経理は57.5%であり、財務・会計・経理以外の47.3%に対し10ポイント以上差をつけています。
【学生コメント】
全業種を通じて「導入している」「検討している」の回答者数が非常に少ないと思いました。5年前の時点で、10~20年後に半分の職が代替されると言われていたため、当時の認識よりもAI技術は浸透していないのではないかと考えさせられました。
Q5. AI技術を導入(検討)していることで、どのような変化が起きていますか。※AI技術の導入を検討している方は、イメージで構いませんのでお答えください。(複数回答)【n=197】
全体では「作業の効率化」が50.8%と最も高く、次いで「作業時間の短縮化」49.7%、「人員削減に貢献」43.1%と続きます。財務・会計・経理は、「作業時間の短縮化」55.3%、「作業の簡略化」47.4%と回答する人が多く、AI技術を導入することで単純作業が減り、効率的に仕事が運んでいるようです。その一方で、「作業フローの見直し」「新サービス発足」はその他の職種の人と比べて変化を感じていないようです。
【学生コメント】
財務や会計業務は、仕事内容が他業種に比べて固定的であることから、新サービスの発足などの回答が低いことは納得ができる結果でした。また、経費の入力など単純作業も少なくないと捉えていたため、作業時間の短縮が他業種に比べて高い点も予想通りの結果でした。
Q6. あなたの現在の担当業務に、AI技術は必要だと思いますか。(単数回答)【n=1000】
現在の担当業務にAI技術が必要かどうかお聞きしたところ、職種にかかわらず、「絶対必要」「必要だと思う」と回答した人が約4割となりました。
【学生コメント】
Q4で導入や検討をしている回答は少ないものの、AIの必要性は高いという回答となり、将来への期待度が非常に高いと捉えました。また、AIに代替される職と言われている財務・会計・経理の方々と他業種の回答がほぼ同じことが予想と違っていたため、驚きました。
Q7. 前問で【現在の担当業務にAI技術が必要だと思う】と回答した理由を以下の選択肢のなかからお答えください。(複数回答)【n=401】
前問で現在の担当業務にAI技術が必要だと思うと回答した人に、その理由を伺いました。「作業効率があがるから」という理由が54.6%と最も多く、次いで「人為的なミスが避けられるから」49.9%、「作業時間が短縮できるから」47.1%と続きます。職種別に見ると、財務・会計・経理の「人為的なミスが避けられるから」と回答した割合が、財務・会計・経理以外に比べて8ポイント高くなっています。
【学生コメント】
AI技術に対する認識として単純作業の代替としての機能を求めているように感じさせられる結果でした。また、AI技術の導入はコストの面が大きな強みであると考えていたため、「導入したほうがコストが安くすむから」のポイントが予想以上に低かった点に驚きました。
Q8. AI技術はあなたの就業先の10年後にはどの程度影響を与えると思いますか。(単数回答)【n=1000】
AI技術が10年後の自身の就業先にどの程度影響を与えるかについて伺いました。全体では「とても影響があると思う」「影響があると思う」と回答した方は45.9%で、「影響はないと思う」「影響は全くないと思う」と回答した人の16.8%に30ポイント近く差をつける結果となりました。
【学生コメント】
職種を問わずAI技術が就業先に影響がないと答えている者は20%以下と低い値となりました。導入や検討などの実際の行動は行っていないものの、半数近い者が10年後に影響があると回答しているため、今後さらにAI技術は職業に影響を与えていくと考えられる結果でした。
Q9. 前問で【AI技術は10年後、自身の就業先に影響を与えると思う】と回答した方に伺います。なぜそう思うのか理由をお答えください。(複数回答)【n=459】
前問でAI技術が影響を与えると思うと回答した人に、理由を伺いました。全体では「労働時間が減ると思う」と回答した人が44.9%と最も多くなりました。財務・会計・経理以外の人は「事業規模が拡大する」が18.6%と、財務・会計・経理の人に10ポイント以上差をつける結果となりました。
【学生コメント】
「自分の仕事が変わると思う」という回答が非常に多くて驚きました。賃金が「上がる」に比べて「下がる」回答率も多いことから、悲観的に捉えている者が少なくないと感じさせられる結果でした。また、財務・会計・経理分野は、提供サービスや事業規模についての回答から、他業界に比べ変化が比較的少ないと調査からも感じさせられました。
Q10. AI技術の台頭により、将来的にわたしたちに必要となるスキルや技術はなんだと思いますか。(複数回答)【n=1000】
AI技術が進歩していく世界で、将来的に必要になるスキルや技術について伺いました。「コミュニケーションスキル」32.1%「大局的な視点」28.0%「独自性」24.2%が多くの回答を集めています。
【学生コメント】
全質問の中で一番年代間の回答結果に差が出た設問でした。大局的な視点や知識を蓄えることなど、年を重ねるごとに得られるスキルほど、年代が高い人の回答が多いように思われます。比較的年齢が高いほど、スキルや技術の獲得が重要であると捉えているように感じさせられる結果でした。
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<例>「総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングが実施した調査結果によると……」
■「ネオマーケティング」
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