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Release 『e燃費アワード2015-2016』 発表

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『e燃費アワード2015-2016』 発表

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2015年~2016年における自動車の実用燃費とカタログ燃費達成率を、ランキング形式で8部門表彰

株式会社イード(本社:東京都新宿区、代表取締役:宮川 洋 以下、イード)が運営する、マイカー燃費管理サービス「e燃費(イーネンピ)」(http://e-nenpi.com/)は1年間に集計した実用燃費データを集計し、ランキング形式にまとめた『e燃費アワード2015-2016』を発表いたしました。

>>『e燃費アワード2015-2016』の結果発表ページ
http://e-nenpi.com/award/award20152016/

今回で10回目を迎える『e燃費アワード』は、イードが運営する燃費管理サービス『e燃費』ユーザーが投稿した給油量・走行距離から算出した燃費データを元に、実用燃費ランキングおよびカタログ燃費達成率ランキングを作成し、優れた数値を出した車種およびメーカーを表彰するものです。今回は、「新型車部門」「ガソリン車部門」「ハイブリッド車部門」「軽自動車部門」「輸入車部門」「燃費達成率部門」「ディーゼル車部門」「総合部門」の計8部門の優秀車を発表いたします。

画像:



「e燃費アワード優秀車 発表一覧 2015-2016」は以下PDFにてご確認下さい。
※集計の基準は、本リリース末尾「ランキング集計に当たっての基準」を参照
https://prtimes.jp/a/?f=d4642-20160301-5149.pdf

● 新型車部門 1位 ホンダ シャトル (ハイブリッド)
2015年5月に発売されたホンダ『シャトル』が新型車部門の第1位となりました。『フィット』をベースとする同車は、1.5リットルエンジンとモーター内蔵DCTのパワートレーンを組み合わせており、ベース車に迫る好燃費(『20.8km/L』)を記録しました。2位は、スズキ『アルト ターボRS』。64馬力の高性能ターボ車ながら、ロボタイズドMT「AGS」の高効率が光り、上位に食い込みました。3位は、クリーンディーゼルエンジン搭載の『CX-3』が登場。ボルボ『V40 D4』もランクインしており、去年本部門ではランクインがなかったクリーンディーゼル車が2台ランクインしました。

●ガソリン車部門 1位 スズキ スイフト
HV車・軽自動車を除いたガソリンエンジン部門では、熱効率を向上させるデュアルインジェクションシステムを備える「デュアルジェットエンジン(DJE)」を搭載するスズキ『スイフト』が、より排気量の小さいエンジンを搭載する三菱『ミラージュ』やフォルクスワーゲン『up!』、トヨタ『iQ』を抑えて、17.6km/Lで1位に躍り出ました。同車は1.2L以上のガソリン車トップのカタログ燃費値(26.4km/L)を実現していますが、実燃費の面でもハイブリッドを除くガソリン登録車でトップの値となっています。ガソリン部門はランクインしたすべての車両で実燃費16km/Lを上回っており、コンベンショナルな内燃エンジンもまだまだ進化を続けていることが分かります。

●ハイブリッド車部門 1位 ホンダ グレイス
新型車部門で1位となったホンダの『グレイス』が23.3km/Lを達成し、ハイブリッド部門でもトップに輝きました。カタログ燃費ではベースとなったホンダ『フィット』に若干ながら劣りますが、e燃費ユーザーでは長距離移動の頻度が多く年齢層も比較的高いグレイスが実燃費を伸ばす結果となりましたハイブリッド車部門で3年連続の第1位だったトヨタ『アクア』は22.2km/Lで2位になり、グレイスに王座を譲る形になりました。8位のスズキ『ワゴンR』までは20km/L以上の実燃費となっており、非常に僅差の燃費争いとなっています。2015年12月には4代目のプリウスも登場し、ハイブリッドカテゴリーの実燃費争いはますます注目を浴びそうです。トヨタ/ホンダ以外では、トヨタのTHS-IIを導入したマツダの『アクセラハイブリッド』(19.5km/L)の健闘ぶりが光ります。

●軽自動車部門 1位 スズキ アルト
スズキ『アルト』がランキング対象の全車種中トップとなる24.3km/Lで第1位となりました。昨年、この部門で1位に輝いていたのは、スズキ『アルトエコ』。新型への期待が高まっていましたが、見事に期待に答え、1位を引き継ぎました。大幅な軽量化と充電制御「エネチャージ」の採用などにより、徹底した燃費改善技術の投入により、カタログ燃費値は37.0km/Lまで向上。実燃費の面でも、アルトエコの23.2km/Lからさらに1km/L以上も伸ばしていることは特筆すべき点といえます。2位・3位はそれぞれダイハツの『ミラ イース』、スズキ『ワゴンR』がランクイン。去年同様ダイハツとスズキの軽自動車燃費競争は熾烈な争いが続きます。ホンダと三菱/日産勢の奮起が期待されるところです。

●輸入車部門 1位 フォルクスワーゲン up!(アップ!)
輸入車部門は、フォルクスワーゲン(VW)の『up!』が16.8km/Lで去年に引き続き1位となりました。2位に躍進したのは2015年の夏に投入されたクリーンディーゼル搭載のボルボ『V40 D4』。同車はデンソー製の高性能・超高圧インジェクター『i-ART』やアイシンAW製の高容量横置き8速ATといった日系サプライヤーのパーツを積極採用して、実用燃費とドライバビリティに優れたパワートレーンを搭載。優れた経済性で主力モデルに成長したBMW『3シリーズ』のクリーンディーゼル搭載車『320d』を凌ぐ好燃費を叩き出しています。フィアット『500 ツインエア』と実燃費では並んでいますが、カタログ燃費達成率で500を上回ったため、2位となっています。今回のランキングは、輸入車カテゴリーにおいて、ガソリン小排気量・過給エンジンに代わり、クリーンディーゼルがエコカーの主役に躍り出た格好です。

●達成率部門 1位 シトロエン DS4
燃費達成率部門はカタログ燃費が相対的に低い輸入車や長距離ドライブでの利用頻度が高い中・大型車に有利なランキングです。今年もトップは12.0km/Lを記録したシトロエン『DS4』が2年連続受賞で、カタログ燃費達成率は106.2%という値となりました。
今回はこのDS4が唯一の100%超えランクインでした。2位以下は通常の燃費ランキングではあまり見かけることのない中・大型のSUVモデルが並ぶ結果に。日産『ジューク』やトヨタ『ランドクルーザープラド』、三菱『パジェロ』など、走行抵抗や車重の面でカタログ燃費計測では不利になりやすいモデルが上位を占めています。またディーゼル勢の健闘も目立ちます。

●ディーゼル車部門 1位 マツダ デミオ
去年より新設されたディーゼル車部門はマツダ『デミオ XD』が2年連続1位に輝きました。実燃費は昨年より0.2km/L伸びる19.4km/Lと、20km/Lの大台も目前にまで迫っています。しかし去年と打って変わったのは輸入車が上位に食い込んでいる点です。3位にボルボ『V40 D4』(16.2km/L)、4位にBMW『3シリーズ (セダン ディーゼル)』(15.7km/L)と続き、D/Cセグメントの中核モデルにも続々とクリーンディーゼル搭載車が投入されており、このカテゴリーの燃費が全体として底上げされています。マツダ勢の強さは2016年も引き続き継続すると思われますが、ディーゼルの売れ行き次第では、他メーカーの商品戦略にも大きな影響を与えることになりそうです。

●総合部門 1位 スズキ アルトエコ
総合部門では、今回すでにガソリン部門、軽自動車部門で1位を達成している『アルト』(23.3km/L)が3冠達成となりました。2位のホンダ『グレイス』に1.0km/Lの大差をつけています。また、今回の総合ランキングはランキングした10台すべてが20km/Lを上回る実用燃費を達成。

ただし、カタログ燃費達成率では1位のアルトで65.7%、他のモデルでも60%前後とカタログ燃費と実燃費の乖離に対しての問題はますますクローズアップされる可能性も否めません。「軽自動車VSハイブリッド」の燃費争いにクリーンディーゼルが加わることになるのか、トランスミッションではDCTとCVTのどちらが日本の道路環境では有利に働くのか。

ガソリン価格は下落を続けていますが、燃費規制は年々厳しさを増しており、実燃費をめぐる各メーカーの取り組みは冷めることはありません。2016年はどのような省燃費技術が登場するのでしょうか、e燃費のランキングにぜひご注目下さい。

■分析対象期間:2015年1月1日~2015年12月31日


分析対象給油投稿:85万2173回
対象車種数:1,509



■ランキング集計に当たっての基準


集計に当たっては、現実的に考えれられない1トリップ走行距離・給油量・燃費などの数値は除外(故意による悪質投稿を防ぐため、これらの閾値は非公表とさせていただいております)
上記集計期間に新車購入が可能な車両(期間中に販売が終了した車両も含む)を対象とする
商用車・4WD(ただし4WD専用車はOK)・MT車・現行車種と併売されている前型モデル、OEM車(例:スズキ アルトとマツダ キャロルなど)は除外
グレードや外装が異なっていても、車両型式およびカタログ燃費値が同一のものは同一車種(例: プリウス=プリウス G’s、ムーヴ=ムーヴカスタムなど)として扱う
同一車種で複数のグレードがランクインした場合、最も燃費データが良いものを採用
現行車種でもMC前のデータは採用可とする
「e燃費(km/L)」が同値の場合は、カタログ燃費達成率(%)の高い方を上位とする



【「e燃費」のランキング集計基準】


「e燃費」が発表する車種別実燃費データは、全国の「e燃費」ユーザーの燃費データを型式ごとに集計したものです。しかしデータの中には、入力ミスなどによるイレギュラーな数値、非現実的な数値が混在しています。それらを除外するために、給油量、走行距離などに一定の基準を設け、それをクリアしたデータのみを集計しています。
統計的に充分なデータを確保できた車種のみを発表していますので、ユーザー数が少ない車種や信頼区間(※1)の幅が大きすぎる車種については、ランキングの対象から外れています。また「e燃費」における車種は、国土交通省登録の型式を基準とし、燃費に大きな影響を与えるトランスミッションの種類、過給器の有無、駆動方式で区別しています。また、「e燃費」の車種別燃費データの信頼性を表すための指標として、それぞれの車種の信頼区間と標本分散(※2)の値を参考値として表示しています。


※1信頼区間

「e燃費」の平均値と、実際に世の中を走っているクルマの本当の燃費の平均値に違いがあると仮定します。そのことを踏まえて、信頼区間とは、「e燃費」の平均値と本当の平均値が、一定の確率(信頼係数といい、ここでは 95%になっています)で同じ区間に入る場合の、その上限(下限)を求める手法です。

※2標本分散


標本分散は、標本データの「ばらつき」の度合いを表します。たとえば、どんな運転をしても燃費の変動が少ないクルマと、運転状況によって燃費が大きく変わるようなクルマのふたつの車種があったとします。仮に、これらふたつの車種の平均値がまったく同じであったとしても、データの分布はかなり異なっていることが想像されます。
どんな運転をしても燃費が一定のクルマならば、データは平均値付近に一点に集中しているでしょうし、運転の仕方で燃費が大きく変わるクルマならば、データは薄く広く散らばっているかもしれません。このように、おなじ平均値にもかかわらず分布が異なるケースをあらわす場合には、散らばりの尺度を用いなければなりません。分散は、その散らばりの度合いをあらわすものです。値が小さいほど、データは平均値付近に集中しています。



■「e燃費(イーネンピ)」とは
「e燃費」はクルマの燃費をスマートフォンやPCから登録し、マイカーをオンラインで管理する“楽しく節約、楽しくエコロジー”するサービスです。実燃費のランキングを初めとして、全国のスタンド情報、ユーザー同士のクチコミ情報など、様々なコンテンツが用意されています。スマートフォンアプリでは面倒な数値入力が不要で、レシートやオドメーターの画像を撮影して送るだけで燃費登録が可能となっています。
また「e燃費」では、電気自動車(EV)用の充電スタンド検索サービスも提供するとともに、全国の燃料電池車(FCV)向け水素ステーションデータベースも公開しています。
URL:http://e-nenpi.com/

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