「NetFront(R) EdgeAI」を組込みディープラーニングモデル構築ソリューション「DeLTA-Lite」の技術パートナーとして採用
LeapMind株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 CEO:松田 総一、以下LeapMind)は、株式会社ACCESS(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:大石 清恭、以下ACCESS)と協業を開始したことをお知らせします。このたびの協業では、ACCESS社の「NetFront(R) EdgeAI」を当社の提供する組込みディープラーニングモデル構築ソリューション「DeLTA-Lite」の技術パートナーとして採用いたします。
ACCESS社の提供する「NetFront(R) EdgeAI」は、エッジコンピューティング技術にAI(Artificial Intelligence、人工知能)技術を一体化し、エッジデバイス上での高速リアルタイムAI処理を実現するトータルソリューションです。エッジデバイス側には、インテリジェント機能を付加できる世界最小クラスのマネージドコンピューティングエンジン「NetFront (R)Agent」と組み込みAI機能、そしてこれらを管理する為のIoT サービス開発・運用向けバックエンドシステムである「ACCESS™️ Connect」とで構成されています。「NetFront(R) EdgeAI」を活用し、データ処理をエッジデバイス側で行うことで、クラウド側の処理を大幅に削減し、オフライン(インターネット接続に依存しない)環境での高速なリアルタイム処理を実現します。
LeapMindの提供する「DeLTA-Lite」は、画像処理をはじめとするディープラーニング技術をエッジデバイス上で稼働させることに特化した、組込みディープラーニングモデル構築ソリューションです。「DeLTA-Lite」で構築した組込みディープラーニングモデルは、小さなコンピューティング環境においても高い応答性を維持することができ、電力やスペースなどが限られた場所にも実装可能なことが大きな特長です。また「DeLTA-Lite」を活用することで、技術者が長い時間をかけて複雑なステップを経ることなく、簡単に組込みディープラーニングモデルを構築いただけます。
現在、全世界でIoT(※1)デバイスは爆発的に増加し続けています。2020年には世界中で約300億台(※2)の機器がIoT化され、対象となる市場も、コネクテッドカーなど高スペックのハイエンド機器から、監視モニタ、小型カメラ、ドローンなど電力やスペースの限られたローエンド機器まで幅広く拡大すると予想されています。市場では、増え続ける様々なスペックの IoT 機器を効果的に活用するために 、AI技術を組み合わせることが期待されています。特に、導入・運用コスト低減の観点から、市場に数多く普及している低消費電力のエッジデバイスへ高い応答性をもつディープラーニング技術を実装させることと、それらを安心かつ安全に管理する為のマネジメントツールの整備への強い需要が見込まれます。
こうした背景の下、低消費電力SoC FPGAをはじめとした小さなコンピューティング環境にディープラーニング推論アルゴリズムを搭載するLeapMindの高度なモデル圧縮技術と、ACCESSのエッジデバイスをクラウド上でリモート管理する先進の組込み技術を組み合わせることにより、これらの市場からのニーズに応えるソリューションの提供が可能と考え、この度の協業に至りました。
ACCESSとLeapMindは、本統合ソリューションを一部事業者へ先行して試験提供し、年内には工場や物流、倉庫、セキュリティ業界などディープラーニング技術の導入を進めたい多数の事業者を対象に正式提供を開始する予定です。
ACCESSの「NetFront(R) EdgeAI」とLeapMindの「DeLTA-Lite」の連携イメージ
ACCESS 最高技術責任者(CTO)植松 理昌氏は「LeapMind との協業により、AI 技術を積極的に組み込みデバイスに投入することが可能となります。ACCESS はインターネット技術を日常生活に密着する様々な組込デバイスに提供することで、世の中を変革してきました。LeapMindの組み込み向けAI 技術とACCESSの組み込み向けエッジコンピューティング技術を搭載したIoTデバイスにより、さらに新しい日常をみなさまに提供してまいります。」と述べています。
LeapMind株式会社 代表取締役CEO 松田 総一は「ACCESSとの協業により、ディープラーニング技術をあらゆるモノに適用するDoT(Deep Learning of Things)の実現を加速できると確信しております。LeapMindは今後も、複雑で煩雑なディープラーニングを『コンパクトに、シンプルに』することで実社会に還元することを目指してまいります。」と述べています。
2社技術を連携したユースケース
※1 IoTとはInternet of Thingsの略で、日本においては一般的に「身の周りのあらゆるモノがインターネットにつながる」仕組みのことをさします。
※2 「平成29年版情報通信白書」(総務省)をもとに作成。
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc133100.html
■各社概要
株式会社ACCESS
ACCESS(東証マザーズ:4813)は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、家電、自動車、放送、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績15億台を超えるモバイルソフトウェアおよび300社以上の通信機器メーカーへの採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける開発力・ノウハウを活かし、現在、組込とクラウド技術を融合したIoTソリューションの開発・事業化に注力しています。アジア、米国、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。http://jp.access-company.com/
NetFront(R) EdgeAI 詳細:https://www.access-company.com/products/iot/netfront-agent/
ACCESS™️ Connect 詳細:https://www.access-company.com/products/custom-solution/access-connect/
LeapMind株式会社
LeapMindは、人工知能(AI)の要素技術である、ディープラーニングをあらゆるモノに適用するDoT(Deep Learning of Things)を実現させるため、組込み向けディープラーニングソリューションを研究開発しています。ニューラルネットワークモデルの改善や独自のアルゴリズム研究をソフトウェアとハードウェアの両領域から行うことにより、低消費電力なFPGAなどの電力が限られた小さなコンピューティング環境でも、エッジ側でディープラーニングが稼働する技術を実現しました。この独自技術を活用し、モデル構築からモデル圧縮・高速化、エッジデバイスや組込み機器への実装までをワンストップで提供しています。https://leapmind.io/
DeLTA Lite 詳細:https://delta.leapmind.io/lite/
※ACCESS、ACCESSロゴ、NetFrontは、日本国、米国、およびその他の国における株式会社ACCESSの登録商標または商標です。
※その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の登録商標または商標です。
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