オランダ航空(KLM)が、搭乗券もパスポートも使わずに客を機内へと案内するシステムの試験運用をアムステルダムのスキポール空港で始めた。
あらかじめ登録しておけば、乗客はパスポートなどを提示しなくても“顔パス”でスムーズに搭乗できる。
・搭乗待ちの列を解消?
多くの人が、チェックインカウンターや搭乗ゲートで長い列に並んだ経験があるだろう。この顔認証の導入は、そうした混雑の緩和や搭乗手続きそのものの簡素化が目的だ。加えて、セキュリティ強化にも一役かう。
利用するにあたっては、ゲート近くに設置された特設マシーンでパスポートや搭乗券、顔をスキャンする必要がある。それさえしてしまえば、乗客は専用レーンの機械に顔を向けるだけで搭乗できる。
・10時間後にデータ削除
このシステムの試験運用期間は最低3カ月。システムの処理スピードや利用者の反応などをみて本格導入を検討するようだ。
ちなみに、搭乗のために取り込まれたデータは10時間後に削除されるようになっているとのこと。
搭乗手続きに生体認証を活用する動きは日本の航空会社でもある。夏休みや年末年始など混雑する時期でも、国内外でスムーズに飛行機に搭乗できるようになる日はそう遠くないかも?