ビジネスにつきもののインターネット環境と充電機能、これら2つを併せて提供してしまおうというのが、オランダのデザイン会社Studio Maksが制作した「Cloud Table」というユニークなテーブルである。Creative Industries Fund NLのサポートを受け、オランダの会社Fiction Factoryが生産を手がけた。
「Cloud Table」は、一見すると流線型のオシャレな外見の白いテーブル。長くつながったテーブルの全体像は、流れる雲のようにも見える。ポプラでできたテーブルと、細いスチール製の足部分で構成され、全体で70平方メートルに及ぶ。ただスタイリッシュな見た目で大きいテーブルというだけではなく、個人スペースに向いた箇所、ミーティングに向いた箇所が織り交ぜられていて、多様な使用方法に対応できるよう工夫されている。
ミラノで4月8~13日に開催された展示会に合わせて導入されたこのテーブルは、展示会参加者の作業スペースであり、ミーティングエリアでもある。テーブルの表面にはワイヤレス充電パッドが内蔵されていて、利用者はテーブルの上にスマートフォンを置くだけで充電ができる。
また、WiFiシグナルを強化する装置も組み込まれているので、ユーザーは良好なインターネット環境で作業を進めることができる。会議に参加しながら充電もおこなえるため、電池残量を気にする必要はない。参加者を物理的にもバーチャル的にもつないでくれる、まさにぴったりのテーブルといえるだろう。
Cloud Table