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Release Google社が提唱する次世代48Vデータセンター・アーキテクチャに対応し、優れた電力変換効率を実現するICを発表

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Google社が提唱する次世代48Vデータセンター・アーキテクチャに対応し、優れた電力変換効率を実現するICを発表

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・新しい48V電源の革新的で拡張性の高い絶縁型電力変換アーキテクチャが、電力損失、実装面積、発熱を低減
・3品種で構成される新製品ファミリは現在量産中

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、48V電源アーキテクチャ向けに、電力変換用ICの新製品ファミリを発表しました。3品種で構成されるこの新製品ファミリは、現在量産中です。

性能の向上が求められるサーバやプロセッサは、マルチコア・チップを搭載することで、演算能力の向上だけでなく、消費電力も着実に増加しています。この次世代電源アーキテクチャは、データセンター・サーバで浪費される電力の大幅削減を目標としており、Google社が発表した新しい48Vアーキテクチャの要件に対応しています。

STは、幅広いデータセンターの電力変換アプリケーションをサポートするため、48Vからの直接デジタル電力変換を可能にする新製品ファミリを開発しました。直接デジタル電力変換は中間装置を不要にするため、データセンターの配電による電力損失を最小限に抑えると共に、設置面積の縮小、冷却要件の緩和、コスト低減を可能にします。STの新しい電力変換用ICは、インテル社のVR12.5(HaswellおよびBroadwell)、VR13(Skylake)、DDR3/4電圧制御規格、ならびにデータセンター・アプリケーション向けFPGAおよびASICの全てに準拠しています。これれらの新製品を、STの低電圧StripFET(TM)パワーMOSFETと使用することで、入力電圧36 ~ 72V、出力電圧0.5 ~ 12Vで動作する堅牢かつ高効率のシステムを実現することができます。これらの仕様は、12V/500W時にクラス最高の電力効率(97%超)と、最小限の実装面積による高いシステム帯域幅を確実にします。

STのグループ・バイス・プレジデント 兼 アナログ事業部ジェネラル・マネージャであるMatteo LoPrestiは次の様にコメントしています。「48Vアーキテクチャは、超高効率データセンターの総所有コストの削減に適しています。STは、この次世代アプリケーションをサポートするユニークな絶縁型共振電力変換用ICを量産中です。このソリューションは、業界トップクラスの電力効率と卓越した拡張性と柔軟性を実証しています。」

現在、新製品ファミリの3品種は入手可能で、48Vアーキテクチャとこれらの製品の優位性を示すデモ・ボードも提供しています。詳細については、STのセールス・オフィスまでお問い合わせ下さい。

技術情報
STの絶縁型共振直接変換技術は、さまざまなアプリケーションで優れた柔軟性を確保します。

・STRG02は、予測方式のゼロ電圧スイッチングおよびゼロ電流スイッチング制御機能と共に、適応型電圧スケーリング下降中の電力シンクを特徴とする2次側コントローラです。

・STRG04は、MOS(金属酸化膜半導体)または窒化ガリウム・ベースの外付けスイッチを高周波で駆動できる60Vのフル・ブリッジです。このICは、幅広い入力電圧範囲に対応することで、システム可用性を高めるバックアップ用バッテリを直結できるなど、給電チェーンを大幅に簡略化します。

・STRG06は、48Vデータセンター・サーバ・アーキテクチャで最大6個のコンバータの並列管理を可能にする拡張性の高いデジタル電力コントローラで、50Wから300W超の出力電力をサポートします。また、STRG06は、電力比例制御、適応型インタリーブ、電流共有機能の他、エラー管理、プライマリー/セカンダリーによるデータ・テレメトリ、安全システムのためのトレーサビリティ確保および解析などで使用するPMBUS(TM)コマンドを搭載し、データセンターの「ブラックボックス・レコーダ」として動作させることも可能です。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2015年の売上は69.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。

◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
インダストリアル&パワーディスクリート製品グループ
TEL: 03-5783-8270 FAX: 03-5783-8216

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