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Release KDP NEWS(Vol. 5 / January 2016)

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KDP NEWS(Vol. 5 / January 2016)

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『リーディング・ナイフ』の著者、山田佳江さんのストーリー

■NEWS

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■『リーディング・ナイフ』の著者、山田佳江さんのストーリー

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リーディング・ナイフ
荷物の整理中に見つけた古いノートパソコン。学生時代に使っていたそのパソコンから、自分宛にテストメールを送ると、9年前の自分からEメールが返ってきた……。東日本大震災があった2011年、「天災が来ることを知っていたとしたら、自分は何をしただろう」。そんな思いから生まれ、山田佳江ならではの映像的文学の世界が楽しめる。


リンク
『リーディング・ナイフ』 http://www.amazon.co.jp/dp/B00C9F750C

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平行世界を描く“SF的”純文学がKDPで人気
地方のランジェリーショップで働く主人公の三加は、自分のなかに「もう一人の自分」を作ってから18年になる。その空想世界に住む人物からある日、現実の三加宛てに宅配便が届く─。

そんな作品『ノウチラスの黒猫』や、古いパソコンを介して過去の自分とやりとりをする『リーディング・ナイフ』など、山田佳江さんの小説は、空想の世界と現実が交錯する不思議なストーリーで読者を引きつける。

「私自身も、子供の時から空想好き。母親になった今もつい自分の物語の世界に入ってしまうことがあって、これじゃいけないな、と(笑)。そのせいかもしれません。自分では”純文学”を書いているつもりなのに、SFっぽいと言われることも少なくないですね。」

Kindleストアに作品が並び 「初めて、本を売った」

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美大を卒業後、グラフィックデザイナーや映像作家として活動。小説を書くようになったのは、自主制作の映画のためにはじめて書いたシナリオがきっかけだった。

「言葉による表現ができることを知ったんですね。しかも、映像で表現するより、自分には文学のほうが合っているのかも、と感じてしまった。」

10年ほど前から小説を書き始め、純文学系の新人賞に応募するようになった。有名文芸誌で予選を通過したことはあったが、作品が単著の本になった経験はない。そんなときKDPがスタートする。2012年の日本版KDPが始まった5日後、自身の手でKDPにアップした『未来少女ミウ』が、実質的なプロデビューとなった。

無料も入れて、最初の1ヶ月で180を超えるダウンロードがあった。海外からダウンロードしてくれた人もいた。

「個人で書いた本が売れたのは初めての経験。1冊100円くらいでしたけど、Kindleストアに並んだときは、それはうれしかったですね。それまでインディーズの世界で好きに作品を発表していただけで、読者を意識したことがあまりなかった。KDPデビュー以降は、買ってくれる人をがっかりさせてはいけないと、身を引き締めて書くようになりました。」

3児のママとして子育てに追われながら 他の作家に表紙画像も提供

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10歳から0歳まで、3人の子供のママ。目の回るような1日が終わり家族が寝静まった深夜、「1日5枚(2000字)の執筆を目標」にパソコンに向かうのが日課だ。ひらめきがあったときは、家事の合間もすぐさまスマホを取り出して、メモに書き留めておく。こうして作品を仕上げては、KDPで発表しているほか、新人賞へのチャレンジも続行中だ。

「普通のプロの作家のように、作品の方向性を軌道修正してくれる編集者はいません。でも、きちんとした小説は世の中に山ほどありますよね。私ひとりくらい、自由で、きちんとしていない小説を”売る“作家がいてもいいんじゃないかなって。」

美大卒の腕を生かして、映画の予告編のような小説の宣伝映像をサイトに掲載しているほか、ほかのKDP作家が1点500円で購入できる、電子書籍の表紙配布サービスも始めた。定年後に書籍の出版という夢をKDPで叶えたいと考える中高年世代では、表紙の文字入れすらできない人も多い。これまで60点以上の電子書籍に表紙画像などを提供したという。

空想世界と現実、そしてアートと文学を行き来する作家、山田佳江に注目だ。

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■プロフィール
1974年生まれ。福岡県北九州市出身。首都圏でグラフィックデザイナーとして働いたのち、夫の転勤で故郷九州に。映像作家として活動しながら、「超文系サイト テキスポ」を経て、「ブクログのパブー」、「ウッピー」、「DIGクリエイティブアワード」などネットのメディアに小説を発表。インディーズ作家 を応援する雑誌『月刊群雛(GunSu)』による山田佳江文庫も、2015年12月にKindleストアなどで発売された。夫、10歳娘、7歳息子、0歳息子との5人暮らし。

■ピックアップレビュー
PANDAさん
<寝る前にちょっと読むつもりが、先が気になって一気に読み終わってしまった。
とにかくテンポが良く、ストーリーも絶妙。それだけに最後が謎のまま終わったのが非常に残念。
別の作品も読んでみたくなった>

Hideyanさん
<何がきっかけで時間軸がズレてしまうかわからない。
自分の知らないところで本当にズレてしまってる人が居るかもしれませんね。
でも、本当に3月11日をきっかけに繰り返すなら少しでも多くの人たちを助けたいとおもいます>

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