JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野 哲弘)は、中華人民共和国において、石炭坑内採掘・保安技術に関するセミナー研修を実施しました。
本事業は、我が国の炭鉱技術者をアジア地域の産炭国(中国・ベトナム・インドネシア(注))に派遣し、石炭採掘・保安技術の指導・移転を行うことで、我が国への安定的な石炭供給の確保を目的として実施しているものです。
今年度、中国においては、内モンゴル自治区および甘粛省において、石炭保安を担当する行政官および石炭生産を行う民間企業職員を対象に、石炭の坑内採掘・保安技術に関するセミナー研修を、本事業の委託先である釧路コールマイン株式会社とともに、以下の日程で開催しました。
○ 内モンゴル自治区(包頭市)
期間:8月1日(水)~8月9日(木)の8日間(日曜日を除く)
参加者:内モンゴル煤鉱安全監察局ほか、内モンゴル自治区内における石炭保安担当の行政官(監督官)377名
○ 甘粛省(平凉市)
期間:9月10日(月)~9月19日(水)の9日間(日曜日を除く)
参加者:華亭煤業集団公司傘下の石炭生産会社職員864名
現在、中国では、第13次5か年計画に基づき、石炭産業の集約化と効率化が進められる中、石炭生産の効率化はもちろんのこと、石炭生産における保安の確保が非常に重要な課題であり、本事業に寄せる参加者の期待は大変大きなものがありました。参加者である研修生からは、研修終了後、「日本の保安理念は大変価値があり、学習し、参考にすべき内容である。自身の現場経験と併せて運用していきたい」「研修内容を現地炭鉱において迅速に実行させたい」「日本に行ってさらに深く学習し、理解したい」等の意見が寄せられました。
また、本研修事業に参加した研修生は既に2万名を超え、研修生OBが石炭保安を担当する煤鉱安全監察局局長や企業の管理者層に着任するなど、本事業関係者のネットワークが着実に拡がっていることが伺えました。
JOGMECは今後も本研修をとおして、産炭国の石炭坑内採掘・保安技術の向上に貢献するとともに、我が国への安定的な石炭資源の供給確保に努めてまいります。
(注)ベトナムおよびインドネシアでは、来年2月までの予定で、日本人技術者による現地指導が行われています。
■セミナー研修の様子
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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000273.html?mid=pr_181018
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