■2018年8月の概況
2018年8月の転職求人倍率は、前月比+0.22ポイントの2.47倍となりました。求人数は前月比101.1%、前年同月比108.4%となりました。転職希望者数は前月比92.3%、前年同月比107.0%でした。
業種別にみると、求人数が増加したのは9業種のうち「IT・通信」「金融」「メーカー」「商社・流通」「サービス」の5業種となりました。求人数が特に伸びたのは、「金融」(前月比106.5%)、「商社・流通」(前月比105.0%)でした。職種別で求人数が増加したのは、11職種のうち「企画・管理系」「技術系(IT・通信)」「技術系(電気・機械)」「技術系(化学・食品)」「技術系(建築・土木)」「専門職」「販売・サービス系」「事務・アシスタント系」の8職種となりました。求人数が特に伸びたのは、「専門職」(前月比106.5%)、「販売・サービス系」(前月比105.4%)でした。
■解説 ~求人数、転職希望者数ともに、前年を上回る。企業の採用活動は年々活発化。~
8月は、追加の増員や新しいポジションでの採用を計画する企業もあったため、求人数は前月比101.1%となりました。調査開始(2008年1月)以来の最高値を2カ月ぶりに更新しています。一方、転職希望者数は、7月に大きく増加していたことや、お盆期間中に転職活動をする人が少なかったため、前月比92.3%で減少しました。ただ、前年同月比では増加しており、求人倍率は昨年の同じ時期を上回る水準となっています。
9月以降も、追加の募集や下半期に採用予定の求人が出始めるため、求人数は緩やかに増加するでしょう。転職希望者は、例年9月頃から年末時点での退職を目標に転職活動を始める人が増加しますが、今年も同様の傾向となる見込みです。(DODA編集長 大浦 征也)
※DODAサイトでご覧いただける「DODA転職求人倍率レポート」では、詳細なデータや考察を掲載しております。https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/index.html
※調査は2008年より行っております。過去のデータをご覧になりたい場合は、広報部までお問い合わせください。
■解説者プロフィール DODA編集長 大浦 征也(おおうら せいや)
2002年、株式会社インテリジェンス(現社名:パーソルキャリア株式会社)入社。
人材紹介事業に従事。法人営業として企業の採用支援、人事コンサルティング等を経験した後、キャリアアドバイザーに。転職希望者のキャリアカウンセリングやサポートに長年携わる。担当領域は多岐にわたり、これまでに支援した転職希望者は10,000人を超える。
その後、キャリアアドバイザーの総責任者、法人営業部隊も含めた地域拠点の総責任者などを経て、2017年より現職。社外にてJHR(一般社団法人人材サービス産業協議会)キャリアチェンジプロジェクト、ワーキンググループメンバーにも名を連ねる。
■「DODA」について< https://doda.jp >
「DODA」は、「いい転職が、未来を変える。」を目指し、転職サイトや転職エージェント、日本最大級のDODA転職フェアなど、各種コンテンツで転職希望者と求人企業の最適なマッチングを提供しています。
■パーソルキャリア株式会社について< https://www.persol-career.co.jp/ >
パーソルキャリア株式会社は、パーソルグループの「リクルーティングセグメント」中核会社として、転職サービス「DODA」やアルバイト求人情報サービス「an」をはじめとした人材紹介、求人広告、新卒採用支援等のサービスを提供しています。2017年7月より、株式会社インテリジェンスからパーソルキャリア株式会社へ社名変更。グループの総力をあげて、労働・雇用の課題の解決を目指します。
■「PERSOL(パーソル)」について< https://www.persol-group.co.jp/ >
パーソルは、2016年7月に誕生した新たなブランドです。ブランド名の由来は、「人は仕事を通じて成長し(PERSON)、社会の課題を解決していく(SOLUTION)」。働く人の成長を支援し、輝く未来を目指したいという想いが込められています。
パーソルグループは、人材派遣サービスの「テンプスタッフ」、転職サービス「DODA」やアルバイト求人情報サービス「an」をはじめとし、ITアウトソーシング、設計開発にいたるまで、国内外の幅広い企業群で構成されています。グループのビジョンである「人と組織の成長創造インフラへ」を実現するために、労働・雇用の課題の解決に総合的に取り組んでいます。
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