F5 Networks Inc.(NASDAQ: FFIV、以下 F5)は、アベイラビリティとセキュリティ関連のサービスをシームレスに統合しデバイス管理を簡素化するとともに、ITインフラストラクチャのオーケストレーションの改善を可能にするソフトウェアベースのソリューションを発表しました。コスト削減と効率性の改善に向けて、企業や組織は、物理、仮想およびクラウドのコンポーネントを組み合わせた、動的なインフラストラクチャ モデルへの移行を進めています。今回F5が発表した画期的かつ多用途で使用可能なソリューションは、従来のデータ センタ、クラウドおよびハイブリッド アーキテクチャがもたらす利便性の活用を可能にします。
F5が今回発表したソリューションは以下のとおりです。
BIG-IP(R) 12.1ソフトウェア - オンプレミスおよびハイブリッドのクラウド環境に向けて、業界をリードするアプリケーション サービスを、強化されたパブリック クラウドとの一体化およびさらに洗練されたセキュリティ ポリシーとともに提供します。
BIG-IQ(R) Centralized Management 5.0 - 拡張性とパフォーマンスの大幅な強化を通じて、F5のBIG-IPソリューション ポートフォリオ (https://f5.com/jp/products/big-ip ) の管理機能を高めます。
iWorkflow™ 2.0 - Cisco ACIやVMware NSXなどのSDNを中心としたソリューションによってF5のサービスのオーケストレーションを実現するとともに、Ansible、Chef、PuppetなどのベンダーによるDevOpsツールを使った継続的な展開シナリオを可能にします。
究極の柔軟性を実現するプログラマブルなアプリケーション サービス
BIG-IPソフトウェアのバージョン12.1が発表されたことにより、従来型、クラウドおよびハイブリッド型のアーキテクチャ全体で、高いレベルでのプログラマビリティを提供するアプリケーション デリバリ コントローラ(ADC)ベンダーは、F5だけとなりました。F5の新しいiRules LX™ (https://devcentral.f5.com/articles/introducing-irules-lx-19888 ) テクノロジーでは、プログラマビリティが大きく強化されました。Node.js経由でサービスを操作し選択的に展開することを可能にするとともに、コミュニティからの25万件を超えるNode.jsパッケージに容易にアクセスする能力を提供しています。これらの機能は、スループット、拡張性および独自のトラフィック ステアリング サービスを必要とするウェブ アプリケーションに高度な機能を装備するうえで特に重要となります。また、他のエンタープライズ テクノロジー ベンダー(CA、Google、IBM、Oracle、Red Hat、SAPなど)が一般にサポートするEclipse Integrated Development Environment (https://eclipse.org/ide/ ) (IDE)向けの新しいプラグインにより、高度な機能を担う再利用可能なコードを、迅速に調達することが可能になりました。
ポリシーベースの強力なセキュリティにより、あらゆる場所のアプリケーションを保護
インターネットに接するアプリケーションの増加により、ビジネス クリティカルなウェブ サービスに対する脅威が増加するとともに、攻撃がさらに高度化しています。セキュリティ分野におけるF5の機能強化を通じて、企業や組織は、アプリケーションの可用性やパフォーマンスを効果的に高め、アプリケーションの保護におけるクリティカルなギャップを解決して防御全体を強化します。今回の発表には、以下を含む新しいセキュリティ機能が反映されています。
BIG-IP 12.1は、詳細な分析と幅広いデバイスIDの追跡を可能にする、カスタマイズ可能な独自のボット検出手法を備えたBIG-IP Application Security Manager™ (https://f5.com/jp/products/modules/application-security-manager ) (ASM)を通じて、ウェブ アプリケーション防御機能をさらに高めています。
BIG-IP ASMは、L(レイヤー)7を攻撃する悪意あるIPを高頻度でハードウェア内のブラックリストに含める機能を強化し、フィード リストが更新されるまでの防御に貢献します。
F5は包括的なポリシー保護により、他のWebアプリケーション ファイアウォール(WAF)では対応できないHTML 5 WebSocket接続への視認性を確保しています。
BIG-IP Advanced Firewall Manager™ (https://f5.com/jp/products/modules/advanced-firewall-manager ) は、ISP領域における上流側でのL3~4攻撃を自動的に軽減するとともに、SSHチャンネルのユーザ起動のアクションを、シンプルなカスタムポリシー強化により制御します。
主なパブリック クラウド環境と緊密に統合
アプリケーションのアーキテクトおよびデベロッパは、継続的な展開を行うために、アプリケーションおよびサービスを迅速に導入すると同時に、それらすべてにおける高速性や高度な可用性、セキュリティを確保しなければなりません。F5のソリューションでは、お客様がデータ センタで使用する同じサービスをクラウドでも利用することが可能になります。新しいテクノロジーにより、AWS (https://f5.com/jp/solutions/technology-alliances/amazon-web-services )と Azure (https://f5.com/jp/solutions/technology-alliances/microsoft ) 環境に対するサポートが拡張されました。アプリケーション サービスを動的に拡大縮小することのできるAWS autoscaleを組み込み、アベイラビリティ ゾーン全体を通じた高度な可用性をアクティブ/スタンバイモードで確保するとともに、Azure Security Center (https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/security-center/ ) 向けのF5 WAF機能が追加されました。
強力な管理とオーケストレーション機能により、運用を簡素化
ネットワークのアーキテクトおよび管理者向けに、F5はBIG-IQ (https://f5.com/jp/products/big-iq ) Centralized Managementソリューションをアップデートしました。このプラットフォームは、F5 BIG-IP製品の運用を簡素化する視認性、レポート機能、ライセンス管理機能、管理機能を備え、今回のアップデートではさらに、BIG-IP Access Policy Manager(R) (https://f5.com/jp/products/modules/access-policy-manager ) にも対応しました。アプリケーション配信、セキュリティおよびアイデンティティ管理を、ひとつのフレームワークにより集中化されたロールベースの管理機能で提供しているのはF5だけです。また、新バージョンのBIG-IQにより、最大200の物理および仮想デバイスにおける管理、アップデートおよびアプリケーション サービスの設定を同時に行い、最大5,000件のBIG-IPライセンスに対応することが可能になりました。
F5の新しいiWorkflow (https://f5.com/jp/products/iworkflow ) プラットフォームは、トラフィック管理やセキュリティなど、ネットワーク サービスのオーケストレーションを実現することにより、アプリケーション展開を加速します。仮想アプライアンスとして利用できるiWorkflow™は、BIG-IPソリューションによるアプリケーション配信ポリシーを展開するための、ハイブリッド クラウドを含むさまざまなIT環境に対応したマルチテナント ソリューションです。スマートなテンプレートの利用により、コネクター経由でのCisco ACIやVMware NSXなどサードパーティの管理ソリューション、あるいはSDKによるAnsible、ChefおよびPuppetなどのオーケストレーション テクノロジーを通じて、iWorkflow GUI経由でポリシーを直接展開することが可能になります。
F5のプロダクト デベロップメント担当エグゼクティブ バイスプレジデント兼CTOであるカール・トリーブス(Karl Triebes)は、次のように述べています。
「お客様からのニーズにさらに応えるため、F5はセキュリティ、管理およびオーケストレーションの強化に加え、主要製品であるBIG-IP製品ラインを支える豊富な機能を備えたソフトウェアに向けて大きな投資を行いました。AWSやAzure、Cisco、VMwareをはじめとするベンダーやソリューションへF5のソリューションを組み込む取り組みが優先事項であることは当然ですが、F5はまた、OpenStack (https://f5.com/jp/solutions/technology-alliances/openstack ) などオープン ソースのテクノロジーや、新しい『クラウド発祥』企業が提供する敏捷性を備えたインフラストラクチャへの対応も視野に入れています」
IDCのデータセンタ ネットワーク担当リサーチ ディレクターであるブラッド・ケイスモア(Brad Casemore)氏は、次のように述べています。
「アプリケーション サービスとリソースが存在する環境の多様化が進む中、容易に機能を統一できることや、さまざまなベンダーによるソリューションのすべてを通じてポリシーを施行できることが不可欠になってきています。同様に企業ITにおいて、複数のベンダーによるSDNやクラウド展開を活用して、プログラミングを通じてニーズに合わせたパフォーマンスを確保し、オーケストレーション サービスを展開することが、企業や組織にとって不可欠な要素となっています」
提供予定
BIG-IPソフトウェア バージョン12.1を提供開始しております。BIG-IQ Centralized Management 5.0およびiWorkflow 2.0の提供開始は、2016暦年第2四半期を予定しています。製品およびサービス提供の詳細については、F5 (https://f5.com/jp/ ) までお問い合わせください。
本プレスリリースは以下ウェブサイトからご覧いただけます。
https://f5.com/jp/about-us/news/press-releases/f5ネットワークスbi-19981
■F5ネットワークスについて
F5は、アプリケーションが、データセンタ、クラウドサービス、従来型ネットワーク、SDNなど、あらゆるIT環境において、いつでも、どこからでも利用可能となる柔軟なソリューションを提供しています。F5のオープンで拡張性の高いフレームワークは、幅広いパートナーエコシステムとの協業を通じ、ITの適用範囲を広げ、最適なIT基盤の構築を可能にしています。また、F5のソリューションは、国内外のリーディング企業、サービスプロバイダー、機関のIT分野で広く採用され、最先端のクラウド、セキュリティ、モビリティ環境の実現に貢献しています。F5についてより詳しく知りたい方はhttps://f5.com/jp/ をご覧ください。また、ツイッターにて@F5Japanのアカウントから最新情報を発信しておりますので、是非フォローください。
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