2016年4月末より、KPT-A123:12.375kWタイプを6月より発売開始します。
<製品の外観>
近年、国内のエネルギー関連市場は多様な変化を見せており、2012年夏に始まった再生可能エネルギーの固定価格買取制度(以下買取制度)をはじめとし、昨年1月に施行された省令改正における出力制御(※2)や、本年4月よりスタートする電力小売全面自由化など、エネルギー需要と供給のバランスを保ち、効率よく使用するためのニーズはますます広がりをみせるものと思われます。
当社は20年来、住宅向けを中心とした屋内外の単相パワーコンディショナをご提供してまいりました。この度発売する三相屋外向けパワーコンディショナは、主に公共・産業用の太陽光発電システムに適した屋外設置型の三相パワーコンディショナです。これまで買取制度により市場形成された発電容量50kW未満(低圧)の小規模太陽光発電システムや、50kW以上の高圧システムにも対応できる幅広いラインアップを展開しています。
特に50kW未満(低圧)の太陽光発電システムにおいてはKPT-A123を用いると4台でシステム構成が可能となり、従来主流であった10kWタイプに比べ、導入コスト・施工コストを削減することができます。また長期間の稼働をサポートする保守運用においても、対象台数が削減となることなどにより、トータルコスト削減に貢献した製品となります。2012年度にスタートした買取制度においては、年々買取価格の見直しがされていますが、その環境下でも十分導入が可能となります。
また昨今では、住宅用太陽光発電はグリッドパリティ(※3)に到達したといわれていますが、今後、公共・産業用太陽光発電システムも同様の状況になると想定されます。その場合、自らが使用する電力をより安価に自らで作る「自家消費」への移行が進むと思われ、太陽光市場は今後も一定の市場が形成されるものと想定しています。
<主な特長>
1.低圧~高圧まで幅広い設置シーンに対応
発電容量50kW未満(低圧)の小規模太陽光発電システムにおいては、KPT-A123を用いると12.375kW×4台で49.5kWのシステム構成が可能となります。従来主流であった10kWタイプに比べ、導入・設置・保守などのトータルコストの削減を実現しました。
また、50kW以上の高圧システムにおいては、従来主流であるセントラル型に比べて設置が容易になるとともに、分散型の設置によりリスク分散が図られ、パワコン停止に伴う発電量損失も最小限に抑えることが可能となります。
2.商用トランスの設置が不要なためシステムコスト削減を実現
本KPTシリーズは高周波絶縁方式により漏洩電流を防止できるため、従来必要とされていた絶縁の役割を担う商用トランスの設置が不要となり、システムコストを削減することができます。また、トランス(絶縁)機能内蔵にもかかわらず、業界トップレベルの高効率化との両立を実現しました。
3.省令改正における出力制御にも対応(※2)
当社従来機種の太陽光発電用モニタ「エナジーインテリジェントゲートウェイ」(2015年4月発売)と併設いただくことで、出力制御の対応が可能です。将来、出力制御の運用が開始された際にも安心してお使いいただけます。
<その他の特長>
●防塵・防水規格IP65(※4)により塩害に対応
IP65の確保により、塩害地域(※5)にも設置が可能となります。
●回路数は1~7まで設定可能。パネルの回路数に柔軟に対応しました。
●接続箱機能を内蔵。接続箱なし入力に加え、接続箱あり入力もこれ1台で対応できます。
●様々な利用シーンにお応えするため、保証は3つのラインナップを準備。
<主な仕様>
※仕様・製品デザインなどについては現時点での予定のため、予告なく変更する場合があります。
<システム構成例>
※1 現時点での予定です。具体的な発売日・出荷日などについては販売窓口までお問合せください。
※2 省令改正:経済産業省にて2015年1月26日に施行された再生可能エネルギー特別措置法施行規則の一部を改正する省令と関連告示。省令改正に関する当社の取組みについての最新情報は以下HPに掲載しています。
http://www.omron.co.jp/energy-innovation/support/for_rules_outputcontrol/
※3 再生可能エネルギーによる発電コストが、系統からの電力料金と同等、もしくはそれ以下になる状態を指す。
※4 日本工業規格(JIS)で規定された電気機械器具の防塵や防水の程度についての等級。
IP65は「粉塵が中に入らない(耐塵形)」「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)」ことを満たすもの。
※5 海岸から500m以内の重塩害地域を除きます。
当社は、低圧~高圧までをサポートする太陽光発電用パワーコンディショナのラインナップと蓄電池をはじめとするエネルギー関連製品を品揃えし、関連会社のオムロンフィールドエンジニアリングの140拠点のアフターサービス網と連携しながら、住宅用及び公共・産業用のエネルギー関連市場の普及に大きく貢献するとともに、エネルギーの変換技術と制御技術を用いて 「ムダなく創る・上手に貯める・かしこく使う」をサポートし、お客様のエネルギー効率の最大化に貢献してまいります。
■ オムロン株式会社について
オムロン株式会社は、独自のセンシング&コントロール技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、電子部品、車載電装部品、社会インフラ、ヘルスケア、環境など多岐に渡る事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約39,000名の社員を擁し、110を超える国や地域で商品・サービスを提供しています。環境事業では、エネルギーの変換と制御技術でお客様のエネルギー効率の最大化に貢献しています。詳細については、http://www.omron.co.jp/ をご参照ください。
<本製品の詳細に関しては、次の担当者までお問合せください>
オムロン株式会社 環境事業本部 ストラテジックマーケティング部
担当:宮本 智明 TEL:075-344-8160
<本リリースに関する報道関係のお問合せ先>
オムロン株式会社 環境事業本部 ストラテジックマーケティング部
広報担当:鈴木 純子 TEL: 075-344-8160
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