北欧のエネルギー会社Aker BPは、2016年に設立されたソフトウェア子会社Cogniteと連携しデジタル変革を推進しています。
この度、Aker BPのCEOであるKarl Johnny Hersvik 氏が 3月4日に開催されたJDMC主催「データマネジメント2021」にて基調講演を行いました。様々なベンダーの多様な機器・設備から構成される、大規模かつ複雑なプラント・工場のデジタル変革を他社に先駆けて遂行してきたAker BPのこれまでの取り組みや、これから目指すべき姿について講演しました。
下記URLからご登録いただくことにより、基調講演の動画のアーカイブをご覧いただけます。
https://content.cognite.com/ja-jp/lp-keynote-speech-at-datamanagement2021
下記にに講演内容の一部をご紹介します。
デジタル変革は「長い旅」
Karl「デジタル変革は長い旅で、エンドツーエンドでの変革を考えるべき」
Aker BPは2016年よりCogniteと連携し、ソフトウェアや機械学習、高度な分析を通じたデータの可視化など70個以上のビジネス課題解決し、それぞれの投資対効果を確認しています。しかしながら、より大きな価値を生み出すには、単に機械学習やソフトウェアを利用するだけではなく、ビジネスプロセス全体の変革が必要であり、5年経過した今もまだまだできることが沢山あるとのことです。
特に大切なのは、必要なデータを簡単に素早く取り出す仕組みを作ることだと述べてます。
外部ベンダーを活用すべき
Aker BPがデータ基盤を自社開発するのではなく、Cogniteのようなソフトウェアベンダーと協力してデジタル変革を推進した理由を以下のように述べています。
「我々は石油・ガス会社であり、ソフトウェア会社ではありません。そのため、ビジョンを達成するための手段・ノウハウを持っていませんでした。また、ソフトウェアが驚異的なスピードで変化する今、自社開発では資金面や人材という観点から難しいと感じました。」
独立したベンダーによって提供されているソフトウェアは、複数のお客様に活用されることで常に進化していきます。自社専用の自社開発によるソフトウェアでは数ヶ月もすると古いシステムになってしまうのです。
データがデジタルツインに統合
デジタルツインに様々な解釈がある中で、Karlは次のように述べました。
「デジタルツインは現実世界にあるすべてをデジタル空間に表現したものです。3Dモデルやセンサーデータ、装置の位置情報等、全てが統合されている必要があり、数学的な表現では十分ではありません。」
「データが欲しい時デジタルツインを立ち上げて、3Dモデル上で必要な箇所に行きクリックすることで関連する全てのデータを確認することができます。」
全てのデータが統合されたデジタルツイン基盤があることで、ロボットの取り組みや、生産性向上、スマートメンテナンス等を実現することができます。
基調講演ではデジタルツインの活用事例やロボット技術への活用取り組みなど講演しています。
全編は下記URLよりご覧にいただけますのでぜひお申し込みください。
https://content.cognite.com/ja-jp/lp-keynote-speech-at-datamanagement2021
■ CogniteならびにCognite株式会社について
Cognite ASは、2016年にノルウェーで設立され、世界中の製造業や石油ガス、電力などの重厚長大産業の本格的なデジタルトランスフォーメーションをサポートするグローバルな産業用SaaS企業です。主要製品であるCognite Data Fusion(CDF)は、OT/ITデータの民主化とコンテキスト化を通じて、安全性、持続可能性、効率性を向上させ、収益を向上させる産業用アプリケーションを推進します。
Cognite株式会社は、Cognite ASの100%出資子会社として2019年11月に設立され、Cogniteの主力製品となるCognite Data Fusion(CDF)の国内における販売、マーケティング、およびサポート拠点となっております。
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