エネルギー密度500 Wh/kg(1000 Wh/L)という性能は、多くの企業や政府系研究プロジェクトが2025年から2030年での達成目標としている数値ですが、Enpower Greentechではエネルギー密度450 Wh/kgの発表から僅か7か月で70Wh/kgもの向上を達成しました。今回実証に成功した電池の容量は3600mAhとほぼ現在の携帯電話に使用されているリチウムイオン電池(既存LIB)と同等の電池容量ですが、既存LIBと比べて本電池の重量と体積は約半分、つまり同じ体積と重量にした場合は、通話時間を大幅に延ばすことが可能です。また、ドローンの飛行時間や電気自動車の航続距離の倍増へと繋がります。今後、電池単体の設計容量を10Ah台に上げ、新規高電圧高容量正極材を採用することによって、更なる高エネルギー電池の実現が可能です。現在、Enpower Greentechは、高エネルギー密度の次世代電池を求めるお客様と積極的なコラボを通して、400-500Wh/kg級リチウム金属電池の早期実用化を目指しています。
また、高エネルギー密度を実現するカギとなるリチウム金属負極技術について、Enpower Japanは2021年電気化学会春大会での発表に続き、今回実証に成功した電池性能についても、2021年11月30日~12月2日に予定されている第62回電池討論会にて発表を行う予定です。
Enpowerグループ(以下「Enpower」)は、次世代電池およびそのコア材料を中心に研究開発を行う技術集団です。米国、中国、日本を拠点に選りすぐりの技術者によるチームを形成し、各拠点の強みを生かしながらグローバルにイノベーションを通じてグローバルな環境課題の解決に向かって活動を続けています。また、Enpowerは、学術界と産業界の両面で幅広く協力関係を構築しています。2019年ノーベル化学賞を受賞したテキサス大学オースティン校のジョン・グッドイナフ教授のチームと協力して、リチウム金属界面技術や固体電解質材料技術の共同開発を続けてきています。また、東京工業大学を初めとする日本の大学、更には20社以上のエネルギー関連企業とも連携し、革新的な次世代電池の実用化を通じた脱炭素社会の実現に貢献します。
詳しくは弊社HP ニュースリリースへ
https://enpowerjp.co.jp/2021/10/25/news-release-1025/
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