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Release 時給最大4000円 - 看護師が週1時間から働けるサービス「おうちで看護」を提供開始

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時給最大4000円 - 看護師が週1時間から働けるサービス「おうちで看護」を提供開始

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- 「おうちで看護」は、看護師が在宅患者の家を自宅から直接訪問して看護を行うことで、週1時間からの超短時間で働くことのできるサービスです -

「おうちで看護」とは
看護師が、自宅のPCやスマートフォンで患者の経過などの情報を確認し、患者宅を直接訪問することで、週1回60分から働くことができます。
勤務時間のミスマッチが課題となっている看護師に短時間で働けるワークスタイルを提供することで、看護師の人手不足を解消します。

「おうちで看護」の特徴
○1日1時間から働ける
 ・家事や育児の両立を望む現代女性にぴったりのサービス

○深刻な看護師不足に直面する訪問看護ステーションに、看護師を紹介
 ・訪問看護ステーションは、2.5人以上の看護師の配置が義務付けられているが、
  多くの訪問看護ステーションが看護師不足の状態

○社会問題に挑むあたらしい事業
 ・「在宅看護難民30万人」という社会問題
 ・「潜在看護師70万人」を活用
 ・団塊世代が75歳以上になる「2025年問題」

■訪問看護に関する社会問題

自宅療養を希望する患者が自宅で看護サービスを受けられる訪問看護は、年々需要を増しています。

内閣府の2012年調査によると、全国55歳以上の男女を対象とした調査で「治る見込みがない病気になった場合、どこで最期を迎えたいか」の問いに、「自宅」との回答が54.6%と最も多い結果となっています。

この結果や、病院のベッド数が足りないなどの状況を受け、国も在宅医療を後押しするため、一定の条件を満たす在宅医療を行う診療所は診療報酬を高く設定するなどの政策を進めています。
一方、サービスを提供する看護師が働く訪問看護ステーションでは看護師不足が大きな社会問題となっています。

人手不足の結果、約4割のステーションが訪問看護の利用申込を断ったことがあると回答しています(2006年度 全国訪問看護事業協会調べ)

その大きな原因の一つが、非常勤などで短時間勤務を希望する看護師の働き口が少ないことです。
結婚出産を機に多くの看護師がいったん離職し、その後非常勤や臨時雇用などで働きたいと希望する看護師は、45.7%と全体の半数近くに上ります。(2012年度 日本看護協会調べ)
しかし、ナースセンターで求職した看護師のうち実際に就業できた看護師は、わずか6.2%です。(2014年度実績 日本看護協会調べ)

現在日本には潜在看護師(家事育児などのため離職している看護資格保有者)が70万人いると言われています。
その方々に短時間での就業機会を提供することで復職を促すことができれば、人手不足は大きく改善の方向に向かいます。

■「おうちで看護」とは
看護師が、自宅のPCやスマートフォンで患者の経過などの情報を確認し、患者宅を直接訪問することで、週1回60分から働くことができます。

勤務時間のミスマッチが課題となっている看護師に短時間で働けるワークスタイルを提供することで、看護師の人手不足を解消します。

■対象となる看護師
以下の方を主な対象としています

・家事育児のためフルタイムは難しいので、短時間で働きたい方
・病院等を定年退職され、自分の時間とのバランスを取りながら看護に携わりたい方

■利用手順
求職する看護師は以下の流れで利用します。
画像1:

■短時間勤務を実現するシステム
Link of smilesでは、短時間での働き方を可能とするために「患者情報共有」の機能をもつWEBシステムを提供しています。

週1回60分からの仕事を可能にする「患者情報共有システム」

2016年4月時点で、約80%の訪問看護ステーションでは、看護師が患者宅を訪問前に訪問看護ステーションに寄り、それまでの看護の記録が書かれた用紙を参照して、これから訪問する患者の情報を確認しています。
そのため、患者宅への移動以外に訪問看護ステーションへの通勤時間も発生し、短時間での勤務は難しい状況でした。

患者情報共有機能では、この紙の記録とスケジュールをWEBシステム上で管理し、自宅のPCやスマートフォンから参照できるようにすることで、訪問看護ステーションに寄らず直接患者宅を訪問することができます。
これにより、移動時間を除けば1回60分(※)から看護の仕事を行うことができるようになりました。
※訪問看護の業務は1回の患者宅訪問で60分が標準的なサービス時間

また、勤務先は患者宅になるため、例えば幼稚園の近くの患者を担当すれば、子供の送り迎えの際に寄るといった柔軟な働き方ができます。
画像2:



患者情報共有システムの主な特徴

・システムに登録した患者の個人情報をPCやスマートフォンから確認
・患者宅で看護を行った際に書く記録用紙をスマートフォンなどのカメラで撮ることで、画像データとして時系列で管理
・マウス操作だけの直観的な操作性で予定を作成できるスケジューラ機能

これらの機能を無償で提供しています(有料オプションあり)

画面イメージ
画像3:



画像4:



■利用料金

以下の料金で、患者情報共有システムの機能をすべてお使いいただけます。
画像5:

看護師向け登録サイト:https://www.home-nursing.jp/
訪問看護ステーション向け申込サイト:http://linkofsmiles.jp/sys/lp.html

■私たちLink of smilesの想い

このサービスは、代表である藤戸の「出来る限り多くの人が自宅で療養し、愛する家族と共に最期を迎えることができる環境づくりに貢献したい」という想いから始まりました。

近親者5名を自宅で見送り、在宅医療の大切さを実感した一方、それは自身の親族に医療関係者が多いことで実現できたということを知り、現在の在宅医療の抱える問題に取り組む決意をしました。

日本では、枯渇しつつある社会保障財源の膨張を抑制するため病床機能の再編と地域包括ケアの構築が進められ、在宅医療の必要性はますます高まっています。

一方で看護師不足が社会問題となっており、厚生労働省では2020年に30万人もの方が看取り場所がない「看取難民」となる恐れがあると試算しています。

その中で私たちは、
「看護師不足に悩む訪問看護ステーション」
「家庭の事情などから短時間での就業を望む看護師」
「自宅で過ごしたいと願う患者」
のためにできるサービスを模索してきました。

看護師の多くは結婚出産を機に退職したのち、勤務時間の長さやブランクへの不安から復職をためらうケースが多く見られます。
一方で、「フルタイムでの仕事は無理でも短時間ならやりたい」「少しの時間だけでも看護に携わることができれば、復職しやすい」といった声が日本看護協会のアンケートなどに寄せられています。

そこで、短時間での勤務を望む看護師が働くことのできる環境を提供し、訪問看護ステーション・看護師・患者がWIN-WIN-WINになれる方法としてこのサービスの提供を開始しました。

団塊の世代が後期高齢者となる2025年にはさらに多くの看護師の力が必要となります。
それまでに、「自宅で安心して最後のときを過ごすことのできる社会」の実現に向けて寄与して参りたいと思います。


2016年6月1日追記———
サービス開始直後から様々なお問い合わせをいただきありがとうございます。

弊社では「おうちで看護」の働き方を受け入れてくださる訪問看護ステーションの輪を順次拡大しており、
現在主に関西圏(大阪、神戸、奈良、京都)のステーション様にご協力いただいております。

その他の地域でお仕事を希望される看護師の方につきましては、順にご案内させていただく予定ですので、
恐れ入りますがしばらくお待ちください。
「患者情報共有システム」のご利用を希望されるステーション様は地域の制限はありません。

今後とも「おうちで看護」をよろしくお願いいたします。

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