【ニュース・ハイライト】
● F5 Synthesis(TM)アーキテクチャにより、プロビジョニングの自動化とアプリケーション ・サービスをインテリジェントにオーケストレーションすることができ、サービス全体のパフォーマンスを向上するとともに、本番導入までの期間を短縮します。
● F5 Synthesisの高い拡張性とパフォーマンスを備えたサービス・ファブリックにより、SDN、仮想化インフラストラクチャ、クラウドなどさまざまなシステムやIT環境全体にわたってコストを削減し、Software Defined Application Services(TM) の実現を可能にします。
● 最適化されたライセンス体系と関連オプションを組み合わせて構成するF5 リファレンス・アーキテクチャによって、アプリケーションに対するユーザやビジネスの要求により合致したサービスを提供するとともに、ITが直面する可用性、最適化、セキュリティ、モビリティなどの課題に対応します。
F5ネットワークスジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:アリイ・ヒロシ、以下F5)は、データセンタ、クラウド、ハイブリッド・クラウド環境を統合して実現するSoftware Defined Application Services(TM)の構築とオーケストレーションを可能にする新たなアーキテクチャである「Synthesis(TM)(シンセシス)」を発表しました。Synthesisは、柔軟でマルチテナントに対応し、高いパフォーマンスを実現するサービス・ファブリックで構成され、F5のユーザは、利用者や時間を問わず、高速かつコスト効率の高いレイヤ4-7ネットワーク・サービスの導入、提供が可能になります。
Synthesisアーキテクチャは、既に提供しているF5独自のTMOS(R)やScaleN(TM)などのテクノロジをベースとして実現し、さらに、よりインテリジェントなアプリケーション・サービスをITインフラストラクチャやクラウド環境でも利用するために必要な機能を新たに提供します。これまでのF5の技術革新の一つの集大成とも言える今回の発表は、Software Defined Application Serviceを備えたSoftware Defined Data Center(SDDC)提供するというF5のビジョンをさらに進化させるものです。Software Defined Application Serviceは、ビジネスに重要なレイヤ4-7サービスに対応することで、既存のレイヤ2-3ネットワークとコンピューティング中心のITシステムをアプリケーション利用環境を中心に補完するものです。マネジメント・プレーン、コントロール・プレーンをカバーする包括的なAPIを公開し、SDN(Software Defined Network)、仮想化システム、クラウドと既存システムとの統合と相互運用を実現します。
F5は、ユーザがSynthesisアーキテクチャを容易に実現できるよう、ユースケースともなるリファレンス・アーキテクチャも同時に発表しました。このリファレンス・アーキテクチャにより、セキュリティや可用性などのIT課題を解決し、また本番環境での利用開始までの期間を短縮し、ビジネスで求められるネットワーク・サービスの構築を支援します。
F5 Synthesisを、新しいライセンス体系と組み合わせることで、サービス提供にかかるコストを削減できるため、ユーザは多機能で拡張性の高いネットワーク・サービスをすべてのデバイス、ネットワーク、アプリケーションに拡大して利用することができます。また、F5はユーザがSynthesisアーキテクチャを導入しやすいよう、提供形態を広げて、段階的なライセンス体系を導入することで、アプリケーション・サービスを一括して導入する場合の費用を大幅に削減します。
高いパフォーマンスを備えたF5のサービス・ファブリックは、セキュリティや可用性、拡張性など最も厳しい条件が求められるビジネス環境に対応します。
・ SynthesisのScaleNサービス・ファブリックを、ITシステムを構成するハードウエア、ソフトウェア、クラウド・インフラストラクチャに導入することで、スケーラビリティの向上につながり、管理ドメインと仮想インスタンスを組み合わせて最大128万インスタンスまで対応し、20.5テラバイト(TB)の最大スループットと、92億の最大コネクション・キャパシティを実現します。
・ 一元化された管理システムにより、自動的なデバイス検知、サービス・ファブリック・インスタンスのプロビジョニングが可能になり、エンジニアのマニュアル作業に伴う運用コストと作業時間を削減できます。また、デバイス、ネットワーク、アプリケーションのドメイン全体にわたって、高速なプロビジョニングと最も包括的なアプリケーション・サービスの拡張が可能になります。
・ Synthesisを構成する製品の一つであるBIG-IQにより、大規模企業やサービスプロバイダは、アプリケーション・サービスを容易に管理、拡張、自動化できます。また、BIG-IQによってマルチテナントでの管理アプローチが可能になり、サービス・ファブリックのマルチテナント機能を補完し、IT as a Service(ITaaS)やSoftware Defined Data Centerの運用上のメリットを拡大します。
Synthesisが提供するメリット
・ サービスの開発、提供を高速化
迅速なソフトウェア開発でビジネス環境への対応を目指すアジャイル、システムにおける開発者と運用担当者の連携を図るDevOps、クラウド、SDNなど市場からの要求や新興テクノロジが大きな進化を遂げていることに伴って、開発、運用、ネットワークなどの業務の高速化が進んでいます。しかし、こうした取り組みでは、最も重要であるはずのレイヤ4-7ネットワーク・サービスへの対応は十分ではありません。Synthesisは、オープンで拡張性の高いフレームワークを提供し、幅広いテクノロジ・ パートナとのエコシステムを拡大していくことで、包括的で統合的なプロビジョニングやオーケストレーションを実現して、コンピューティング環境、ネットワーク、アプリケーション・サービス全体にわたる開発、提供の高速化への市場の要求に対応します。
また、Synthesisのリファレンス・アーキテクチャは構築や実装に関する詳細なガイダンスを用意し、ITが直面するセキュリティ、クラウド、モビリティなどの主要な課題に対応するためのサービスの迅速な導入や、本番環境での利用開始までの期間を短縮します。
・ コストの削減と複雑性の低減
F5のサービス提供プラットフォームを標準化することで、包括的なソリューションの導入と容易な運用管理を実現します。F5が提供するさまざまな機能により、運用上のリスクを大幅に削減し、事業継続性を改善できます。Synthesisにより、自社データセンタと外部のクラウド・システムの両方で、同じアプリケーション・サービス・トポロジの採用、一元管理、オーケストレーションを実現します。これにより、アプリケーションを効率的に導入できるため、マニュアル作業による設定や関連エラーの削減と、運用コストをさらに削減するためのセルフサービス化につながる運用自動化を実現できます。
サービス・ファブリックを構成するF5のプラットフォームはさまざまな形態で実装できるため、幅広いハイパーバイザやクラウド環境を問わず、Software Defined Data Centerなどの仮想化、クラウドに向けた取り組みを前進させることができます。
・ アプリケーションの利用に最適化された柔軟性
F5のテクノロジーにより、多くの導入オプションを提供します。F5の物理アプライアンス、仮想アプライアンス、クラウド向けソリューションは、アプリケーションの利用に最適化された高い信頼性と拡張性を備えており、ユーザは柔軟かつ高パフォーマンスなサービス・ファブリックを利用できます。
・ クラウド導入の加速
クラウド上でのアプリケーションの導入を検討する際、セキュリティ、コンプライアンス、パフォーマンスなどの要件が障害になることがあります。Synthesisでは、F5のアプリケーション・サービスを、ユーザが利用するパブリック・クラウドに拡張し、自社データセンタに導入されたアプリケーション・サービスとともに一元的に管理できます。そして、セキュリティとパフォーマンスを確保しながら、ポリシーの一貫した管理、適用が可能になるため、ビジネス上のニーズへの迅速かつ柔軟な対応、初期投資費用の削減、時間と場所を選ばないビジネス情報へのアクセスなどのクラウドのメリットを最大限活用できます。
・ ビジネス上のニーズに対応するための高度な設定機能
F5のユーザはiRules(R)、iControl(R)、iCall(TM)、iApps(R)などのツールを活用し、ビジネス上の意思決定をサポートするための情報を取得するために、自社のITシステムの高度な設定、調整ができます。また、アプリケーションやネットワークのセキュリティ、信頼性、パフォーマンスに影響するシステムや市場の変化に対応するための機能を開発、導入、修正、拡張できます。F5は高度な設定と自動化の機能を提供し、ビジネスやユーザのニーズに最適なサービスの実現をサポートします。
F5ネットワークスについて
F5ネットワークスは、アプリケーション領域をサポートするソリューションを提供しています。ユーザが利用者、場所、時間を問わずアプリケーションを提供するために、クラウド、データセンタ、SDNなどの環境を容易に管理するためのサポートを提供しています。オープンかつ拡張性の高いフレームワークや最先端のテクノロジ、データセンタ向けのオーケストレーション ツールなどを提供する幅広いパートナ・エコシステムとの協業により、F5ソリューションはさまざまなIT領域に採用されています。F5のソリューションやパートナー エコシステムにより、ユーザは長期にわたって自社のニーズに最適なインフラストラクチャ・モデルを構築することができます。世界中の大企業、サービスプロバイダー、官公庁、有名企業がF5のソリューションを導入し、クラウド、セキュリティ、モビリティなどのITの課題を解決しています。
日本では2000年の設立以来、販売やサポートなどを、パートナを通じて提供しています。詳細はwww.f5networks.co.jp をご覧ください。
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