生成AIへの情報収集意識の高いSHIFT AI会員827名が回答
「日本をAI先進国に」を掲げAIのビジネス活用を学べるメディア・コミュニティ「SHIFT AI」を運営している株式会社SHIFT AI(東京都渋谷区、代表取締役 木内翔大)は、生成AIへの情報収集意識の高い10代~60代SHIFT AI会員827名にアンケートを行い、『2024年AIトレンドランキング』を発表します。
■2024年話題になったと思う生成AIツール
1位『ChatGPT』:89.0%
OpenAIが開発した生成AIツールで、まるで人間のような文章生成や対話が可能です。質問への応答はもちろん、テキストコンテンツやコード作成など、用途は多岐にわたります。
2位『Gemini』:49.6%
複雑な問題解決能力やマルチモーダル対応が特徴的な、Google DeepMind開発の生成AIツールです。画像や音声、テキストの統合的な処理が可能で、専門分野での応用が進んでいます。
3位『Claude』:39.5%
Anthropicが開発した生成AIツールで、倫理性と安全性を重視した設計が特徴です。企業や教育機関など、とくにセキュリティや信頼性を重視する業界において「信頼できるAI」と高評価を得ています。
4位『Perplexity AI』:33.7%
リアルタイムで最新情報を検索できる情報収集AIツールです。迅速かつ正確に検索結果を提供できるため、検索エンジンの新しい形として注目されています。
5位『Felo』:23.0%
日本企業Sparticleが開発した情報収集AIツールで、検索エンジンやSNS、学術論文をもとに回答を生成します。パワーポイントやマインドマップなどの自動生成機能にも期待が高まっているツールです。
【SHIFT AI代表 木内コメント】
2024年は生成AIツールが多様化し、それぞれが独自の価値を発揮した年でした。ChatGPTの圧倒的な汎用性を筆頭に、Geminiの医療や研究分野における解析能力、Claudeの安全性や倫理面が考慮された設計が注目されています。Perplexity AIやFeloはリアルタイム検索ができるため、検索エンジンとして活用しながら資料やコンテンツ作成の効率化を叶えてくれます。
■実際に今使っている生成AIツール
1位『ChatGPT』:91.8%
OpenAIが提供する生成AIツールで、多岐にわたるタスクをシンプルな操作で実行可能です。日常的な質問・回答だけでなく、メール作成や学習支援など幅広い用途で使われており、多くのユーザーにとって身近なツールと言えます。
2位『Perplexity AI』:35.3%
リアルタイムの情報収集が得意であり、検索エンジンとしても活用されています。最新かつ正確な情報を手軽に得られるため、とくに資料や論文を作成するビジネスパーソンや学生にとって便利なツールです。
3位『Gemini』:32.4%
Google DeepMindによる高度な生成AIツールで、複雑なタスク解決に対応しています。直感的な操作を可能にしながら多機能であり、専門性が求められるデータ解析や複雑な問題解決に有用です。
4位『Claude』:29.1%
Anthropicが開発した、安全性と信頼性に重きを置いた生成AIツールです。企業利用や教育分野において、多くのユーザーが「信頼できる生成AIツール」として選んでおり、着実に利用者を増やしています。
5位『Felo』:19.3%
情報収集AIツールとしてリアルタイム検索が可能です。フォーカス機能(検索対象の絞り込み)では、学術研究や市場調査といった目的に沿って検索範囲を最適化できるため、より専門的な情報収集ができます。
【SHIFT AI代表 木内コメント】
今回のランキングでは、ChatGPTの圧倒的な利用率が際立つ結果となりました。その一方で、実務の効率化に直結するClaudeやGemini、そしてPerplexity AIやFeloといった情報収集ニーズに応えるAIツールの人気も増加しています。
■実際に今使っている画像生成AIツール
1位『DALL-E 3』:36.6%
OpenAIが提供する画像生成AIツールで、高精度かつクリエイティブな生成が評価されています。テキストプロンプトをもとにした複雑なイメージの具体化能力が、多くのユーザーからとくに支持されているポイントです。
2位『Midjourney』:17.9%
アーティスティックな画像生成AIツールで、独特の美的観点を反映した画像を生成可能です。クリエイターやデザイナーを中心に、アート作品の制作やビジュアル素材の生成に利用されています。
3位『Adobe Firefly』:11.1%
Adobeのクリエイティブツール群と連携した画像生成AIツールで、とくにPhotoshopやIllustratorの利用者にとって便利です。Adobe内の画像を学習しており、著作権問題への心配が不要な点も支持につながっています。
4位『Stable Diffusion』:9.4%
オープンソースの画像生成AIツールで、カスタマイズ性と柔軟性に優れています。細かな調整や独自モデルのトレーニングが可能で、特定用途やクリエイティブな要件に応じた画像生成を実現します。
5位『SeaArt AI』:8.0%
画像生成における簡便さと精度のバランスが特徴で、初心者でも扱いやすい点が注目されている画像生成AIツールです。とくにSNS用素材やプロトタイプ作成に適しています。
【SHIFT AI代表 木内コメント】
画像生成AIツールの分野では、DALL-E 3が精度と利便性でトップに立ちました。しかし、MidjourneyやStable Diffusionのように特定のクリエイティブニーズに応えるツールも根強い人気を集めています。また、Adobe FireflyやSeaArt AIといったニッチなツールがランクインしていることから、利用者の目的に応じた多様なツール選択が進んでいることがうかがえます。
■実際に今使っている動画生成AIツール
1位『Runway』:11.2%
シンプルな操作で高品質な動画を作成できる点が評価された動画生成AIツールです。映像編集やエフェクト生成において、初心者からプロまで幅広いユーザーに利用されています。
2位『LumaAI』:5.9%
3Dやリアルな映像の生成に強みを持つ動画生成AIツールです。とくに、建築ビジュアルやゲームデザインなど、リアルな空間やオブジェクトを必要とする分野で利用が進んでいます。
3位『Kling』:4.6%
高度な動画解析や生成能力を備えた動画生成AIツールで、ドキュメンタリーやプロモーション動画の制作に適しています。とくに専門的な映像制作の現場での利用が目立つツールです。
4位『Adobe Firefly』:3.4%
クリエイティブツールとしての統合性が高く、映像制作にも活用される動画生成AIツールです。PhotoshopやPremiere Proとの連携により、動画生成のプロセスを効率化するツールとして注目されています。
5位『HeyGen』:2.3%
人物の動画生成やアニメーション制作に特化した動画生成AIツールで、とくにSNS用動画やプロモーション用の短編映像制作で利用されています。顔認識技術を活用したリアルな映像生成が特徴です。アバター作成が得意という特徴もあります。
【SHIFT AI代表 木内コメント】
動画生成AIツールの分野では、Runwayが汎用性と操作性の高さで1位を獲得しました。しかし、LumaAIの3D映像生成やKlingの高度な解析力など、特化型ツールの需要も見逃せません。また、Adobe Fireflyのように既存ツールとの連携を強みにしたツールや、HeyGenのようなSNS向け特化ツールのランクインから、動画生成AIツールが幅広い映像制作のニーズに対応していることが分かります。来年はSoraやVeoなどもランクインしてきそうですね。
■実際に今使っている情報収集AIツール
1位『ChatGPT』:71.7%
ChatGPTは、情報収集においても広く利用されています。自然な対話形式で質問に答えるだけでなく、背景知識の補完やデータの要約など、手軽に網羅的な情報収集をできる点が高く評価されました。情報収集力については、インターネット検索機能で最新情報を取得できる「ChatGPT search」も話題になっています。
2位『Perplexity AI』:48.0%
検索エンジンのように利用できる情報収集AIツールで、リアルタイムのデータ取得に強みがあります。複雑な質問に対して正確な答えを迅速に提供できるため、とくに効率性を重視するユーザーに支持されているツールです。
3位『Gemini』:24.3%
Google DeepMindが提供する生成AIツールで、マルチモーダル対応が特徴です。情報収集だけでなく、複数のデータソースを統合して回答できるため、専門的な情報の収集において役立っています。先日のアップデートで追加された「Deep Research」によって検索能力が強化されたことも話題になりました。
4位『Felo』:22.4%
医療や金融など特定分野のデータを効率的に収集・分析ができる情報収集AIツールです。カスタマイズ性が高く、業務に応じたレポート作成や意思決定をサポートし、業務効率を大幅に向上させている点が評価されました。
5位『Genspark』:16.9%
効率的な検索とAIによる深い分析を組み合わせた情報収集AIツールです。医療や技術といった特定分野での詳細な情報収集に長け、カスタムページ(Sparkpages)を活用して関連情報を整理できるため、専門的な業界において業務効率を格段に上げられるツールと言えるでしょう。
【SHIFT AI代表 木内コメント】
汎用型の情報収集ツールとしてChatGPTやGeminiが引き続きトップに位置する一方で、情報収集に特化した生成AIツールが注目を集めています。また、新興のGensparkがランクインした点は、情報収集AIの多様化と進化を象徴しています。
■実際に今使っている業務改善生成AIツール
1位『ChatGPT』:65.7%
業務改善においても多く利用されている生成AIツールで、メール作成や議事録作成、データ分析補助など、さまざまなタスクの効率化が可能です。汎用性と簡便さが多くの利用者に支持されています。
2位『Perplexity AI』:20.1%
検索機能に特化した情報収集AIツールで、リアルタイムでの情報検索やデータ収集を通じて業務効率化を図れます。とくに新鮮な情報のニーズが高い業務では今後も活用が期待されるでしょう。
3位『Gemini』:15.8%
Google DeepMindが提供する高度な生成AIツールで、Googleのさまざまなサービスと連携した業務効率化が可能です。文章・コード作成やファイル参照ができ、推論にも長けているので、業務のいたるところで活躍します。
3位『Claude』:15.8%
Anthropicが開発した安全で信頼性の高い生成AIツールです。その場で図表やプレゼン資料、アプリを作成できるArtifacts機能は、ChatGPTやGeminiにはない独自的な機能で、多くのユーザーから支持されています。
5位『Felo』:14.4%
リアルタイムでの情報検索や、SNS・学術論文など多様な情報源を活用して回答を生成する情報収集AIツールです。業務プロセスの最適化やデータ整理に強みがあり、ビジネスや研究領域での情報収集・要約タスクにおいて高い評価を得ています。
【SHIFT AI代表 木内コメント】
業務改善の分野でもChatGPTが圧倒的な支持を得ていますが、ClaudeやGeminiのように特定の業務ニーズに応じたツールも注目されています。また、Perplexity AIやFeloといった情報収集に特化したツールも評価を得ており、利用者の業務内容や目的に応じたツール選択の多様化が進んでいることがうかがえます。
■生成AIを活用する場面が多いと思う業務
1位『マーケティング』:66.6%
広告コピーの作成や企画のブレスト、デモグラフィック別の流行把握など、マーケティングにおける多くの業務で生成AIが活用されています。短時間で効果的なアウトプットを求められる場面での利用が顕著です。
2位『データ分析』:59.5%
生成AIの活用で、膨大なデータの解析や分析にかかるリソース削減が叶えられました。問い合わせデータの分析のように、データをまとめたCSVファイルを読み込ませれば、人力では多大な時間がかかっていた分析をすみやかに行えます。
3位『デザイン』:47.5%
画像生成AIが、SNS画像やレイアウト提案ツールとして広く活用されました。プロトタイプ作成やアイデアといった案出しの段階で活躍し、クリエイティブな提案をしてくれます。
4位『事務』:35.8%
メール返信の自動化や議事録作成、スケジュール調整など、日常的な業務を効率化するために生成AIが利用されています。単純作業の負担軽減に寄与し、リソース削減にもつながりました。
5位『要約』:33.1%
長文のテキストや報告書を短時間で簡潔にまとめるために生成AIが活用されています。人間の手だけでは膨大な労力がかかる情報整理の効率化につながっています。
【SHIFT AI代表 木内コメント】
生成AIの活用は、マーケティングやデータ分析といった戦略策定に関わる職種から、デザイン・事務・要約といった日常的な業務にまで幅広く広がっています。とくに、短時間での成果を求められる業務や、繰り返しの多い作業での効果が顕著です。
■2024年で特に大きかったAIニュースに対するコメント
以下、アンケートより抜粋
1. Soraの一般解禁と利用者の急増
「Soraをこんなに早く使えると思わなかった」「Soraがついに一般公開」「Soraの登場」と、Soraを挙げた人が多くいました。2024年2月に発表されたSoraが高い品質とUIのもと、ついに一般公開されたのは見逃せない話題となりました。
2. OpenAI o1モデルの登場
「ChatGPT o1 pro mode の登場。パフォーマンスも値段も」と言うコメントがあり、OpenAI o1モデルの登場により、複雑な推論をタスク処理し、人間の思考する部分もAIが出来るようになったことが話題にのぼりました。月額200ドルの値段設定に驚き、との声も聞かれました。
3. 生成AIと著作権問題
「日本の声優の方々が無断生成AIで被害を受けた問題が大きなニュース」という指摘があり、生成AIの倫理的課題が注目されています。
4. AIと労働市場の変化
「AIの進化により、仕事の自動化が進む一方、新たな職種やAI関連スキルの需要が増加した」という労働市場への影響も挙げられています。
5. AI技術の進化とマルチモーダルAIの普及
「マルチモーダルAIが映画制作や教育分野などで応用され、一般層にも浸透」という意見があり、技術的進化が幅広い分野に影響を与えています。
6. OpenAIと著作権に関する訴訟問題
オンラインニュースメディアがOpenAIに対して起こした著作権侵害訴訟でOpenAIが勝訴し、AIの学習に使用するデータに対する考え方が議論されました。
7. AIによる社会的格差の懸念
「生成AIで収入を得る人とそうでない人の差が広がる」という主旨のコメントが複数あり、技術進化による社会格差の問題が示唆されています。
8. ロボティクス分野へのAI応用
今年は生成AIとロボット技術の融合が進み、ChatGPTを搭載するFigure社「Figure01」やテスラ社「Optimus」が視覚理解や自然な対話を実現しました。複雑なタスクの自律的な遂行が可能となり、人手不足解消や生活の質向上が期待されています。
9. 生成AIを取り巻く規制と倫理の議論
「EUが生成AI法案を正式採択し、アメリカでも規制が議論されている」という動向が国際的なAI規制の進展を示しています。
10. シンギュラリティの前倒しに関する議論
「シンギュラリティが2045年より前に訪れる可能性を示唆する議論」が今後のAIの方向性を大きく左右すると考えられています。
■その他の3つのランキング
■総評
2024年は、ChatGPTが引き続き圧倒的な人気を誇り、GeminiやClaudeもそれぞれ専門性や安全性を武器に活躍していました。
Perplexity AIやFeloのような情報収集AIツールも実用性が高く評価されています。画像生成ではDALL-E 3が人気をリードしつつ、MidjourneyやAdobe Fireflyなど、クリエイティブなニーズに応えるツールも支持を集めました。動画生成ではRunwayが簡便さで頭一つ抜けていましたね。
そして、生成AIの普及に伴う著作権問題や労働市場への影響も議論され、生成AIの在り方が問われる年でもありました。生成AIが日常やビジネスに深く根付いていった一方で、課題も浮き彫りになった印象です。
SHIFT AIでは、今後も生成AI活用のトレンドについて定点観測を続け、生成AI分野における人材育成と企業支援に積極的に取り組み、持続可能なデジタル社会の発展に貢献してまいります。
■調査概要
調査時期:2024年12月9日(月)~2024年12月18日(水)
調査方法:インターネット調査
調査対象:SHIFT AIコミュニティ会員
有効回答数:827名
(全国、10代2名、20代40名、30代147名、40代331名、50代208名、60代99名)【複数回答式】
■ビジネス活用を学べるAIコミュニティ「SHIFT AI」概要
SHIFT AIはビジネス活用を学べるAIコミュニティです。知識0の状態から、最新AIスキルを習得し、AI人材として活躍できるカリキュラムを用意しています。また各方面のAIトップランナーが、国内外の業種やテーマ別のAI活用事例や実践ノウハウをウェビナー形式で講義します。
SHIFT AI:https://lp.shift-ai.co.jp
■代表取締役 木内 翔大について
木内 翔大(きうち しょうた)
株式会社SHIFT AI 代表取締役 / 一般社団法人生成AI活用普及協会 理事 / GMO AI&Web3株式会社 AI活用顧問 / GMO AI&ロボティクス商事 AI活用アドバイザー
【会社概要】
社 名 株式会社SHIFT AI
所在地 東京都渋谷区渋谷2丁目24-12 渋谷スクランブルスクエア
代表者 代表取締役 木内 翔大
設立年月 2022年3月18日
資本金 4,300万
事業内容 コンサルティング / コミュニティ運営 / Youtubeチャンネル運営 / スクール運営
URL:https://shift-ai.co.jp/
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